子どもの習い事と言えば、スポーツと考えている親御さんもいるのではないでしょうか?サッカーや野球といった定番から、ダンスやラグビーといったトレンドの習い事までスポーツの習い事だけでも選びきれないほどのバリエーションがあります。
- 小さい頃からスポーツをさせた方が運動神経はよくなる?
- どのスポーツでどんな能力が付くんだろう?
- 子どもが習い事に行きたがらない時はどうしたらいいの?
このような疑問を持った皆さんの為に、今回は下記の流れでおすすめのスポーツの習い事を紹介します。
この記事を読み終える頃には、お子さんにどんなスポーツをさせたいかイメージできるようになっているはずです。
お子さんにスポーツをさせたいと考えている方はぜひ最後までご覧ください!
小さい頃からスポーツの習い事をするメリット4選
小学校入学前の子どもは心も体も成長過程です。そのため精神力と肉体を鍛えられるスポーツは子どもの成長に好影響を与えてくれます。
ここでは具体的なメリットを4つ紹介します。
身体能力が上がる
幼児期は骨や筋肉が急成長するため、身体の成長に合わせた運動を取り入れることで、筋力や柔軟性などが向上し身体能力が上がります。スポーツ教室などでは基礎的な運動を通して体の動かし方を教えてくれるので、普段の遊びの中でケガの予防もできるでしょう。
またゴールデンエイジと呼ばれる時期にスポーツに取り組む事で、運動神経も発達しやすくなります。ゴールデンエイジとは4歳から12歳の間の事で、体を動かすための神経が急激に発達する時期だと考えられています。そのためスポーツにおける今まで出来なかった体の動かし方を習得するスピードが成人に比べて速いため、この時期での運動は成人後の訓練よりも効率がいいと考えられているのです。
幼少期を含めたゴールデンエイジでの運動経験は、お子さんが将来スポーツに本格的に取り組んだ時の基礎になっていきます。幼児期のスポーツは、お子さんの将来の可能性を広げていると言えるでしょう。
知的能力が発達する
子どもの頃は、勉強より運動の方が知的能力が発達すると考えられています。
難しい話は本記事では避ける事にしますが、運動をすると血流が良くなり脳に血が回りやすくなる事で思考の発達が促されると考えられているのです。また道具を使うスポーツを練習する事で、空間認識能力も上がると考えられています。
空間認識能力については下記の記事で詳しく紹介しているので是非ご覧ください。
三次元空間を認識するための能力である、空間認識能力。 実はこの能力、スポーツ・芸術・数学と幅広い分野で大活躍する能力なんです。 そもそも空間認識能力って? 空間認識能力は高い方がいいの? どうすれば空間認識能力が[…]
精神面で成長する
スポーツは楽しいだけではなく、つらい事もたくさんあります。そしてそのつらい経験を乗り越えた先には強い精神力を持ったお子さん待っています。
子どもは元々大人に比べて体力がないので、練習や試合はかなり体力的につらい思いをしています。この体力的につらい状態でも逃げ出さずに最後まで試合や練習に参加したという、達成感ともいえる成功体験が子どもに忍耐力を与えてくれるのです。
またチームスポーツでは人数が多い場合、レギュラーと非レギュラーが決まってしまいます。そこでは真剣に練習していた子どもほど、強い挫折を経験する事になります。しかしこの挫折は悪い事ではありません。大きくなってからつらい事を乗り切るためのバネとして強い精神力を子どもに育むきっかけになるのです。
このようにスポーツは子どもに、たくさんの心の成長を与えてくれるきっかけになっているのです。
社会性が養われる
スポーツは絶対に1人ではできないため、社会性も養う事が出来ます。サッカーや球技などのチームスポーツでは仲間とコミュニケーションを取って、試合中でも意思の疎通をし合う事が重要です。
またチームでなくても、練習では監督やコーチ、試合では相手選手もいるため、双方向のコミュニケーションは欠かせません。もちろん子どもなので最初から円滑なコミュニケーションを取ったり、相手や一緒に練習している仲間の事を慮るのは不可能です。
スポーツという団体行動を通して、コミュニケーションや社交性という社会的な対人関係スキルを高めていく事が出来るのです。
小さい頃からスポーツの習い事をするデメリット3選
スポーツは動きが激しいため、子どもに与えるものはメリットだけではありません。ここでは子どもや親御さんにとってのデメリットを3つ紹介します。
ケガをする確率が高くなる
いくら基礎的な運動でケガに備えたとしても、スポーツをしない子どもに比べればケガをする確率は高くなります。スポーツ教室などの指導者はプロですから、子どもの安全面への配慮はあるものの、完全なケガ対策はありません。
少しでもケガの確立を下げるには、「年齢に応じたスポーツを選ぶ」「先生の指導を守って実施するように言い聞かせる」「気分や体調がすぐれないときは無理をさせない」などを心がけるとよいでしょう。
経済的な負担が増える
習い事は義務教育ではないので、子どもに何かを習わせたいと思った時には当然ながら家計からお金を払う必要があります。その中でもスポーツは場所や道具などお金がかかる要素が多いため費用がかさみがちです。
習うスポーツによって差はありますが、チームスポーツだったらユニフォームが必要だったり、球技だったらシューズが必要だったり、広い場所が必要なゴルフの様なスポーツでは交通費もバカになりません。
そろばんや英語などの学習系の習い事と比べて、費用負担が膨らみがちという点はご家庭によっては大きなデメリットと言えるでしょう。
親も時間を割かれる
子どもにスポーツを習わせると、送迎や運営の手伝いなどで親も時間を割かれることが増えます。場合によっては、親同士の交流が必要であったり、試合の応援で遠方まで出かけたり、まるで「自分が習っているのか」と思えるほど時間を取られるケースもあるでしょう。
子どもが習い事を続けられるよう、親は仕事の都合や夫婦での協力で上手に時間を調整することが大切です。
子どもの習い事に人気のスポーツ9選
子どもはスポーツをやるだけでメリットがありますが、実際には競技によって少しずつ育つ能力が違います。今回は子どもがいるご家庭に人気の習い事スポーツを9つ紹介します。
お子さんの興味や身体能力に合わせて選びましょう。
男の子も女の子も始めやすい「スイミング」
年齢に応じたコースが選べて小学校でも習うため、スイミングは幼児期から始めるスポーツとして人気です。
対象年齢 | 3歳頃~ |
必要なもの | 水着、ゴーグルなど |
費用目安 | 5,000~10,000円/月 |
活動時間 | 1~2回/週、1時間程度 |
送迎について | 送迎バスを運行している教室もあります。(基本は送り迎えあり) |
肺活量が高まるようになるため、マラソンなど持久力が求められるスポーツも得意になる可能性があります。
女の子からも注目を集める「サッカー」
男の子の好むスポーツとしては不動人気ですが、なでしこジャパンの活躍もあり女の子からの注目も集まっています。
対象年齢 | 3歳頃~ |
必要なもの | ユニフォーム、シューズ、ボールなど |
費用目安 | 3,000~6,000円/月 |
活動時間 | 1~2回/週、2~3時間 |
送迎について | 親の送迎が一般的ですが、親同士で担当を持ちまわっている場合もあります。 |
チームプレーで行うため、社会性やコミュニケーション能力が養われます。また足という目から遠い場所でボールを扱うスポーツなので、他のスポーツよりも空間認識能力が鍛えられる点もおすすめポイントです。
男の子も女の子も楽しみやすい「体操」
オリンピックなどでの日本人アスリートの活躍によって人気が高まりましたが、目的が選手を目指すのと楽しみながら基礎を学ぶのとでは幼児期からコースが分かれます。
対象年齢 | 3歳頃~ |
必要なもの | 体操着、ボール、リボンなど |
費用目安 | 5,000~8,000円/月 |
活動時間 | 1回/週、1~2時間 |
送迎について | 親の送迎が一般的ですが、大手スクールでは送迎バスを運行している場合があります。 |
男の子にも女の子にも話題の「ダンス」
プロ・アマチュアを問わずメディアでの露出が増えていたり、高校生のダンス大会が注目されたりなどしたため、幼児期から本格的なダンスを学ぶ子どもが増えています。
対象年齢 | 3歳頃~ |
必要なもの | シューズ、ウェアなど |
費用目安 | 5,000~10,000円/月 |
活動時間 | 1回/週、1時間程度 |
送迎について | 一般的には親が送迎します。 |
女の子が1度は憧れる「バレエ」
スポーツの中でも衣装や踊りのスタイルなど見た目が可愛いため、女の子が1度は憧れる習い事です。
対象年齢 | 5歳頃~ |
必要なもの | シューズ、レオタードなど |
費用目安 | 6,000~15,000円/月 |
活動時間 | 1~2回/週、1時間程度 |
送迎について | 一般的には親が送迎します。 |
ただし柔軟を家で毎日欠かさずやるなど不断の努力が必須で、親の根気もためされる習い事とも言えるでしょう。
男の子も女の子も関心を寄せる「卓球」
近年、世界で通用する10代~20代の日本人選手が増えたため、男の子も女の子も高い関心を持っているスポーツです。
対象年齢 | 4歳頃~ |
必要なもの | 卓球ラケット、ボール、ユニフォームなど |
費用目安 | 3,000~5,000円/月 |
活動時間 | 1回/週、1~2時間 |
送迎について | 一般的には親が送迎します。 |
男の子も女の子も心身が強くなる「武道」
空手や合気道、カンフーなどの武道は、心身を強くすると親御さんの間で人気です。女の子には護身術として親がすすめるケースもあります。
対象年齢 | 4歳頃~ |
必要なもの | ユニフォームなど |
費用目安 | 3,000~6,000円/月 |
活動時間 | 1~2回/週、1時間程度 |
送迎について | 一般的には親が送迎します。 |
男の子も女の子も夢がふくらむ「テニス」
全米オープンなどの世界大会などで日本人アスリートが活躍したことをきっかけに、「いつか自分も!」と夢をふくらませる子どもが増えています。
対象年齢 | 6歳頃~ |
必要なもの | ラケット、ボール、シューズ、ウェアなど |
費用目安 | 5,000~10,000円/月 |
活動時間 | 1回/週、1~2時間 |
送迎について | 一般的には親が送迎します。 |
打つ・飛ぶ・走るなど複合的な動きを習得するため運動能力が高まりますし、戦略を立てながらゲームに臨むため思考力も発達します。
男の子も女の子も遊びの延長で学べる「スケートボード」
オリンピックの正式種目になったため注目されましたが、若年層の選手が多い傾向にあるため、アクティブな子どもたちからの視線も集めています。
対象年齢 | 3歳頃~ |
必要なもの | スケートボード、ヘルメット、サポーター、シューズなど |
費用目安 | 3,000~5,000円/月 |
活動時間 | 1回/週、1時間程度 |
送迎のについて | 一般的には親が送迎します。 |
スポーツの習い事のよくあるお悩み3選
子どもが小さい間は、親の判断が子どもの人生に与える影響が特に多大です。スポーツの習い事も子どもがやりたいという前に先に提案してしまった事があるのではないでしょうか?
ここでは、習い事に関するお子さんとすべきコミュニケーションの方法をお伝えします。
やる気がなくてもさせるべき?
お子さんのやる気がないと感じられたら、はっぱをかけようとする前に、お子さんと向き合うのを忘れないでください。やる気がないのは単に習い事が好きじゃないからかもしれませんが、違う理由も大いに考えられます。子どもがやる気をなくした時には下記のような可能性を一旦検討してみましょう。
- 強制されるのが嫌だ
- スポーツに苦手意識がある
- 友達と上手く付き合えていない
ここで挙げた項目以外にも、子どもが受ける心理的要因はたくさんあります。まずは子どもがやる気を無くしたように見えたら、お子さんの話を聞いてあげてください。最初は分からなくても根気よく質問してあげれば、いつか理由が見えてくるはずです。
子どもが辞めたいと言ったら?
子どもが「辞めたい」といった場合NG行為は下記の2つです。
1つ目は自分の気持ちを押し付けて「辞めさせない」事、2つ目は子どもの言う通りに「辞めさせて」しまう事です。一見矛盾しているように見えますが、共通してNGなのが子どもの話を聞かない事です。
ご自身が会社や部活、アルバイトをやめるときを思い出してください。周囲だったり自分の能力だったり、理由はいつも同じではないはずです。お子さんが何に嫌気をさしているのかきちんと把握した上で対処するようにしましょう。
自分からやりたいと言って始めた習い事ならなおさら子どもは心の中で葛藤しているはずです。親であるあなたがお子さんの心の声をケアしてあげるようにしましょう。
親に経験がなくてもOKなの?
子どもにスポーツを習わせるのに、必ずしも親の経験が必要なわけではありません。もちろん、親と一緒にできると子どもにとって楽しさは増すかもしれません。しかし指導そのものはプロが行いますから親に経験がなくても大丈夫です。
子どもの可能性は無限大です。親が運動音痴だからといって子どもにも遺伝しているとは限りません。あくまでも子どもの興味や関心、やる気などを優先に習わせてあげるのがベストです。
まとめ:習い事スポーツで心と体の両面を鍛えよう!
空き地が減り室内でゲームをやっているだけで十分楽しめる現代で、習い事でスポーツをする事はお子さんが体を動かす数少ないチャンスです。昔であれば自然の中で身に着けていた能力を今の子ども達はスポーツなどの習い事を通して学んでいます。
そんなスポーツを通して得られる4つのメリットをもう一度確認しておきましょう!
今回はオススメの習い事スポーツを9つ紹介しました。紹介したスポーツは習い事としてはメジャーでどれもスクールがたくさんあるスポーツです。ぜひお近くのスクールやクラブを見つけてお子さんのまだ開花していない能力を育ててあげてください。