スポーツと数学の天才を育てる!空間認識能力を伸ばす3つのメリットとは?

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三次元空間を認識するための能力である、空間認識能力。
実はこの能力、スポーツ・芸術・数学と幅広い分野で大活躍する能力なんです。

  • そもそも空間認識能力って?
  • 空間認識能力は高い方がいいの?
  • どうすれば空間認識能力が養えるの?

本記事ではこのような疑問を持つ皆さんのために、下記の流れで解説します。

こちらの記事を最後まで読んでいただければ、空間認識能力について詳しい内容がわかるほか、お子様の教育への応用法が具体的にわかりますよ。

ぜひ、最後までお読みいただき、すぐに導入できる教育サポートから将来的な対策までの参考にしてくださいね。

空間認識能力とは

空間認識能力とは、「物の大きさ、形、速さ、位置」を把握する認知能力です。

たとえば、地図を見ただけで建物同士の位置関係がわかったり、どれくらいの時間で現在地から目的地に到着するかを計れたりするのも空間認識能力といえます。

目の前にある状態を見たままに認識するだけでなく、目に見えない部分との結びつきも考えながら情報を処理して認識する力です。

ちなみに空間認識能力の高さは「速さと正確さ」によって測定されます。

空間認識能力が高い人のメリット

空間認識能力は一見ただ生活を便利にする能力にしか見えません。しかし実は実生活以外にも3つのメリットがあるのです。

スポーツが得意になる

空間認識能力に注目が集まる最たる理由が「スポーツ」です。たいていのスポーツは3D空間上でプレイします。

例えば野球のバッターボックスでは、ボールのスピードや曲がり方からどのタイミングでどこにバットを振ればいいか瞬時に判断しなければなりません。またバットがどの長さまで届くのか把握しておくのにも空間認識能力が必要です。

野球以外にも、サッカー、卓球などの球技では必ず必要になりますし、走り高跳びなど道具を使うスポーツや柔道などの対戦相手と対峙する格闘技でも空間認識能力の存在は不可欠です。

将来スポーツ選手を目指すなら最大限上げておきたい能力と言えるでしょう。

絵が上手になる

空間認識能力は三次元を認識するための能力ですが、二次元の絵を描くときにも役に立ちます。空間認識能力は頭の中で物の位置情報をイメージする能力です。

そのため奥行のある絵を描くときには、頭の中で位置関係をイメージし続ける必要があるのです。「遠く離れている物は小さく見える」のは当たり前ですが、頭の中でどの程度小さくなるかを正確にイメージするのはとても難しい作業です。

慣れの問題もありますが、物やパーツの位置関係を正確にイメージするための空間認識能力が高いほどリアリティのある絵が描けるようになると言えるでしょう。

交通事故を起こしにくくなる

最後のメリットは、命に関わる交通事故が減るというメリットです。例えば、自動車や自転車は絶え間なく動く人や物の動きを予測しながら運転する必要があります。
空間認識能力が低いと、歩行者や前を走る車との距離感を誤解して車をぶつけてしまったり、赤信号になる前に渡りきろうと加速している車の前に飛び出してしまったりと危険な目に合う確率が高くなるのです。

空間認識能力が高ければ、無茶な運転をすることはなくなるはずです。少なくとも自分が原因で起こす交通事故の回数はぐっと減るでしょう。

空間認識能力は先天的なもの?

メリットの多い「空間認識能力」ですが、この認知能力は一度生まれてしまったら変わらないのでしょうか?

空間認識能力は鍛えられる!

結論から言うと、現在のところ「空間認識能力」は鍛えることによって伸ばせると考えられています。

識者の中には「人間の潜在能力の大部分を占めている可能性がある」と言う人もいるほど、空間認識能力は無限の可能性を秘めています。

科学的に有効な教育方法は確立されていない

空間認識能力が後天的に鍛えられるということは、過去の事例からも確実だと考えられていますが、科学的に効果があると断定できる方法は発見されておらず、空間認識能力を伸ばすためだけのトレーニングは存在しません。

多くの人はスポーツや絵に打ち込むうちに空間認識能力が向上していることから、空間認識能力を必要とする活動が能力向上に影響していると考えられています。

今回、空間認識能力を向上させる活動を紹介しますが、これらは子どもが楽しんでできる遊びがメインです。子どもも楽しみながら自発的に遊び、副次的な効果として空間認識能力が上がってくれたら嬉しいという観点で導入を検討してみてください。

空間認識能力が必要な「遊び」で鍛えよう

子どもの発育に合わせ、「遊び」を使ったトレーニングで空間認識能力を鍛えましょう。
身近なものから本格的な習い事まで、子どもの空間認識能力の向上に効果的な「遊び」を紹介します。

  • 鬼ごっこ……鬼から逃げるため、走りながら高い所に登ったり、障害物を避けたりすることで能力が伸ばせる。
  • 球技……ボールの扱いに加え、敵や味方への対応など、瞬時の判断が必要な場面で能力が発揮される。
  • フィールドアスレチック……器具の不規則な動き、不安定な設計などに合わせて体を動かしながら能力を高める。
  • トランポリン……重力から解放された空間を感じたり、上下や回転による動きで能力を強化する。

お手伝いでも空間認識能力を意識

遊びだけではなく、日常生活の家事の中でも空間認識能力は養えます。お手伝いの機会も空間認識能力の訓練の場として活用しましょう。

お手伝いをしてもらう場合、「皿洗い」より「掃除」のほうが空間認識能力を活用する幅が広くなります。掃除機などの大きな家電はまだ危ないという小さなお子さんの場合は、自分自身で床の上を動き回る雑巾がけでも空間認識能力を鍛えることができます。

その他にも料理の計量で物や液体の重さ・大きさの感覚を身に付けたり、庭先などでの水まきで狙った所に水をかける練習でもいいトレーニングになるでしょう。

空間認識能力が必要なおもちゃ

空間認識能力が必要なおもちゃを使ったトレーニングも有効です。おもちゃの特徴から、どのような効果が得られるのか、それぞれのポイントを紹介しましょう。

立体パズル

子どもの論理能力を鍛える目的で作られているパズルは、空間認識能力にも良い影響を与えると考えられています。ある研究では、パズルで遊ぶことの多い子どもほど、空間認識能力が高いという結果も出ています。

パズルは完成図をイメージしながらピースをはめるゲームですから、全体の大きさや形状、位置関係を想定しつつ不足部分を補うため、繰り返し挑戦するうちに空間認識能力が鍛えられていくのです。

特に、立体状になっているパズルはよりおすすめです。すべてのピース面にイラストが描かれているため、別のものとの違いを認識しながら高度な空間認識ができるでしょう。

ブロック(積み木)

ブロック(積み木)は知育玩具の王道ですが、中でも「キュボロ」は教育評論家のお墨付きを得ているブロックです。プロ棋士の藤井聡太さんも幼少期に使っていたとして話題にもなりました。

「キュボロ」は、ビー玉がスタートからゴールまで転がりきるためのコースを組む構成力が必要なため、3次元における論理的思考を育めるという特徴もあります。

テトリス

日本でもおなじみのゲーム「テトリス」も空間認識能力を高める遊びの1つです。小さい頃からゲームをさせたくないという方は今回紹介しているような木製のパズルも売っているので、そちらでも同様の効果があります。

このテトリスについても研究が行われていて、「テトリス」を毎週1時間プレイさせた学生の空間性(図形回転)テストの学力が大幅にアップしたという結果が公表されています。

色の認識や形の識別をしながら、空間認識能力を高めていけるトレーニングとしてオススメの遊びです。

<まとめ>空間認識能力は遊びの中で楽しく鍛えよう

空間認識能力は、物事を3Dに捉えるための能力として幼児教育でも期待されている能力の1つです。最後にもう一度空間認識能力がどう、実生活や子どもの活動に結び付くか見ていきましょう。

スポーツや絵画、数学(図形問題)の成績と能力を発揮できる場面が多いことから、子どものうちから伸ばしておきたい能力の1つでもあります。しかし空間認識能力の研究はまだ未発達で、核心的なトレーニング方法は発見されていません。そのため能力を使って遊ばせることを心がけてみましょう。

ぜひ、「遊び」や「おもちゃ」を使って、お子様の教育サポートに役立ててくださいね。

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