赤ちゃんが寝てくれない時の寝かしつけのコツ3選!

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赤ちゃんの寝かしつけは、子育てに奮闘しているパパ&ママを悩ませるテーマのひとつです。
特に、初めての赤ちゃんを授かった方にとっては、寝かしつけが育児の一番の悩みになっている場合も少なくありません。

  • 授乳やオムツ替え、環境作りなど工夫しても赤ちゃんが寝てくれない
  • 寝かしつけに何時間もかかっているため赤ちゃんも自分も寝不足になってしまう
  • 早く寝かしつけようと焦ると赤ちゃんがぐずるので効果的な方法が知りたい

このような悩みを持つ皆さんのために本記事では、赤ちゃんの寝かしつけについて下記の流れで解説していきます。

本記事を最後まで読んでいただければ、今日からできる寝かしつけの改善点が見えてくるはずです。

目次

みんな悩んでる?寝かしつけにかかる時間は?

赤ちゃんの寝かしつけに苦労している皆さんは、自分の寝かしつけ時間がどれだけ短くできるか知りたいと考えているのではないでしょうか?

一般的な家庭では赤ちゃんの寝かしつけにどのくらいの時間がかかっているか見ていきましょう。

寝かしつけ時間は人によって違う

寝かしつけにかかる時間に関するアンケート結果からは、人によってバラつきがあるとわかります。

図引用:「子どもの睡眠・寝かしつけ」調査

全体で最も多かったのは、「30分以上45分未満」です。

赤ちゃんの寝入りにかかる時間は、赤ちゃんの機嫌や体調、その他室温などの外部要因によって変化します。そのため、寝かしつけに1時間以上かかっているとしても「自分の子は時間がかかり過ぎている」と落胆する必要はありません。

まずは室温などの環境を整えた上で、今回紹介するコツやテクニックを使えば、改善の兆しが見えてくるはずです。

寝かしつけはどのくらいまで短くできる?

「子どもの睡眠・寝かしつけ」調査の結果では、赤ちゃんの寝かしつけを「15分未満」で完了させている親御さんが1割程度いるので、15分まで短くすることも不可能ではありません。

しかし1時間以上寝かしつけている方も焦らなく大丈夫です。赤ちゃんがすんなりと入眠するためには、一日を通した生活リズムの形成が大切なので少しずつ赤ちゃんのリズムを作ってあげましょう。

日中の活動まで意識していなかった方は、この記事でも紹介している日中の活動を工夫するところから始めてみてください。

寝かしつけの負担を減らす3つのコツ

理想の寝かしつけを実現するためには、赤ちゃんにとって寝やすい条件を満たしつつ、皆さんにとって寝かしつけやすい方法を実現する必要があります。

赤ちゃんがすんなり寝て、なおかつ皆さんの負担を減らすための3つの方法を紹介します。

それぞれ見ていきましょう。一朝一夕では治らない方法も紹介しているので、焦らずに実践していってください。

寝かしつける時間は毎日一定に

寝かしつけに一番効果的なコツはルーティンを作る事です。

産まれたばかりの赤ちゃんは体内時計ができていませんので、寝る時間を赤ちゃんの体に覚えさせるルーティンが重要になってきます。赤ちゃんは生後2か月頃から昼と夜の違いが分かる「日周期リズム」が発達し始め、日中は長く寝ることが少なくなりますので、長く眠る夜の寝かしつけを決まった時間にしていきましょう。

毎日継続していれば寝る時間は体内時計によって習慣化していくので、同じ時間にスムーズに寝られるようになります。

他にもルーティンとして「①ベッドに寝かせる前に暗い部屋でおむつを替える」「②夜10時から11時の遅い時間にたっぷり授乳する(このタイミングでは入眠を促さない)」等これらの行動が推奨されています。

詳しく知りたい方は日本小児保健学会が紹介している習慣の表をご覧ください。

引用:日本小児保健学会

日中も睡眠に向けて生活リズムを作る

子どもの睡眠は日中の生活によって決まります。

月齢によって推奨すべき活動が違う(後ほど月齢ごとの推奨行動を紹介)のですが、ここでは全月齢共通の日中の活動ポイントを紹介します。

北海道医療大学の笹木教授によると、生活のポイントは下記の4つです。

  1. 日中は明るく、静かすぎないように
  2. 20時ごろまでに暗い部屋に移動する
  3. 沐浴や入浴は済ませる
  4. 夜は神経が活発になる遊びはさせない

これらのポイントを意識して、子どもに接するだけでも夜の入眠がスムーズになるはずです。

子どもが泣いてもすぐに面倒をみない

一般的に子どもの寝かしつけは段階的に減らす事が推奨されていますが、米国小児科学会の研究によると「泣いてもあまりにも長い泣きではない限り放置」する事が推奨されています。

この研究では「段階的に面倒を見る時間を減らす」と「いきなり子どもをベッドに置いたら放置する」の行為に分けて、入眠時間や夜中に起きる頻度を比べた結果、「子どもをベッドに置いて放置する」方が入眠時間が13分短く、夜中に起きる頻度も減っている事が分かったのです。

よって、寝るリズムが整ってきたら、子どもが1人で寝られるように支援していきましょう。
支援と言ってもする事は子どもの面倒を見すぎず、下記の手順で寝かしつけると良いようです。

  1. 子どもをベッドの上に乗せる
  2. 一旦その場から立ち去る
  3. 子どもが泣いたら、子どもにはあまり触らずに5分ほど様子を見る
  4. ケガや排尿・便ではなさそうだったら放っておく

なおこの手順の前に今までルーティンで行っていた、おむつ替えや授乳は継続して行うようにしましょう。

放置の時の注意点として1歳未満の幼児場合は、様子はすぐに見に行ける状態にしておいてください。乳幼児突然死症候群の心配もあるので、定期的に様子を見られるように赤ちゃんから長時間離れすぎないようにする事も大切です。

年齢・月齢ごとの寝かしつけポイント

赤ちゃんと一言で言っても、最初の1年のうちに子どもは大きく成長するため、月齢によって子どもの体力や睡眠能力にも大きな違いがあります。

(*乳幼児の寝かしつけポイントについては北海道医療大学の笹木教授がまとめたこちらの資料を参考にしています)

生後1か月経つまでは妊娠末期の母親の生活リズムの影響が色濃い

生後1か月経つまでは、日中の間に子どもと適度に関わる事が重要です。

生後1か月頃までの赤ちゃんは出産前の母親の影響を受ける一方、光による昼夜のリズムを自分で取る事ができません。そのため新生児は、胎児の名残で母親の生活リズムに沿って、睡眠や活動を行います。

そのため妊娠末期の就寝時間が早いと生後1カ月の赤ちゃんの夜の就寝時間も早くなると言われています。(日本小児保健協会の研究

ただ、妊娠中に早く寝ていなかったお母さんも安心してください。生後1か月の赤ちゃんは細切れに寝ては起きてを繰り返すので、寝かしつけの重要性はそこまで高くありません。

生後1か月頃までは、過度に心配せず日中の関わりを怠らない点だけ注意しましょう。

生後1,2か月は日中のふれあいを重視

生後1,2か月の寝かしつけポイントは日中と夜中の違いが伝わるような関わり方です。

この時期は子どもが一日のリズムをつかみ始める時期です。一方で胎児期の影響がなくなる時期でもあり、生活のリズムをつかめないと昼夜逆転しやすくなってしまいます。

昼夜逆転を防ぐためにも、昼間と夜の違いをはっきりさせる必要があるのです。

具体的な育児法のポイントとしては、「①昼に赤ちゃんにたくさん触ったり喋りかけたりする」「②日中に外気浴する」等、工夫しましょう。

生後3~6カ月は日中に活動させる

生後3~6カ月での寝かしつけポイントは日中の遊び運動です。

生後3,4カ月から赤ちゃんの運動が活発になり床に座った遊び(床遊び)も活発になります。こういった遊びは日中に沢山させましょう。遊び疲れて夜に寝る状態が理想です。

また抱っこしながらの散歩も積極的に取り入れましょう。

なお5,6か月になると、離乳食を食べられるようになります。離乳食を食べ始めたら食事を中心にスケジュールを立てると生活リズムが安定しやすくなります。

生後8か月以降は夜まとめて長く寝る準備を

生後8か月以降は、遊び、昼寝、乳食といった日中全ての活動で睡眠を意識した生活リズムを作りましょう。

生後8か月以降1歳にかけて必要睡眠時間が8時間と、大人に近づいていきます。生活リズムがしっかり形成されて、空腹などや興奮に妨げられない限りは夜に起き出す事も減ってきます。

そのため、日中の生活リズムと就寝前の授乳が最も重要なポイントです。

日中の生活の注意点は、「たくさん歩く」「昼寝は15時までに済ませる」等を意識してください。

また授乳は空腹で寝るのを避けるため、多めに摂らせるようにしましょう。空腹の夜泣きは安定した寝かしつけの大敵なので、毎晩量を調節しながら適切な量を見つけると良いでしょう。

寝かしつけのNG集

赤ちゃんの寝かしつけのNG行為は大きく分けて2つです。

それぞれ見ていきましょう。

NG①-1 寝かしつけのルーティンは長くしすぎない

寝る前のルーティンは、赤ちゃんの寝つきをよくするために必要な事です。しかし、欲張りすぎてルーティンを長時間かけてしまっている場合は逆効果です。

寝かしつけに、お風呂や授乳、絵本の読み聞かせなどの流れを作るのはよいのですが、それぞれの流れに時間をかけ過ぎると、赤ちゃんを覚醒させてしまいます。まずは、全体として1時間、布団に入ってからは15分までを目安に寝かしつけるようにしましょう。

NG①-2 寝る直前までテレビを見せない

寝る直前までテレビを見せると、赤ちゃんの神経が高ぶり、寝つきが悪くなるので避けましょう。テレビからの情報は複雑なため、脳が情報処理をしていると興奮しやすくなり、眠りまで浅くなります。

寝かしつけ前はテレビを見せるよりも、音楽をかけたり、絵本を読み聞かせたることで頭を休ませてあげてください。寝室を薄暗くして、赤ちゃんが眠くなったらすぐ寝られるように環境も整えてあげましょう。

NG①-3 寝る直前に話しかけたり目を合わせたりしない

子どもにとって話しかけたり目を合わせたりといった親からの働きかけは嬉しいものなので、神経が高ぶってしまいます。親心としてはつい話しかけて安心させたくなってしまうのですが、赤ちゃんの神経が落ち着いて寝る準備に入った段階で話しかけてしまうと逆に起きてしまいます。

子どもの寝かしつけを考えるなら、子どもに喋りかけないようにしましょう。

NG②-1 授乳や抱っこをしながら寝かしつけない

子どもにとって快楽である授乳や抱っこと入眠を一緒にしてしまうと、それがないと寝れない子になってしまう可能性があります。

子どもは安心すると寝るので、授乳や抱っこは子どもの入眠にとって最適な行為です。しかしそれを夜寝る時の習慣になってしまうと、授乳してもらわなきゃ寝られない子に育ってしまいます。夜目が覚めたときにも夜泣きして母親を起こし、授乳させないと寝られなくなってしまうので母親の負担に繋がります。

ウトウトまでのルーティンに授乳を入れるのはかまいませんが、眠りに向かいながら授乳させるのは控えましょう。

NG②-2 夜泣きにすぐに反応する

親としては心配な夜泣きですが、最低30秒できれば2.3分何もせずに様子をみてあげましょう。

子どもの夜泣きは、大人である皆さんの真夜中に起きてしまう現象とそう変わりはありません。元々子どもは1人で寝る能力があるので、駆けつけて寝かそうとすると逆に子どもに悪い癖がついてしまいます。

異常を感じるほど長い夜泣きでない限り一旦様子を見てあげる事が赤ちゃんの今後の快適な睡眠のためにも重要です。

寝かしつけに有効な細かいテクニック

ここではすぐに出来る分、効果がある子どもとそうでない子どもがいる寝かしつけテクニックを紹介します。寝かしつけ時間が長くてもう限界という方は、ダメで元々と考えて試してみてください。

すぐにできる簡単テクニック

ミルクの後の白湯でお口をスッキリさせてあげる

お風呂に入ってミルクを飲ませたら、水か白湯を飲ませて赤ちゃんのお口をスッキリさせましょう。お口がサッパリすると、赤ちゃんが入眠に集中できるのでぐっすり眠れるようになります。

赤ちゃんを抱っこして足踏みしてあげる

なかなか寝てくれない赤ちゃんを抱っこして、横に揺らすのではなく足踏みをしてみましょう。

1/fゆらぎという言葉を聞いた事はないでしょうか?子どもに限らず、人にとって1/fゆらぎというリズムのものが心地よく感じるリズムで、車の揺れやモーツアルトの曲は1/fゆらぎと言われています。

この1/fゆらぎを手軽に再現するための方法が、抱っこでの足踏みです。車での縦揺れを思い出しながら再現するように、足踏みをしてあげるとより効果的です。

ただ、この方法は毎日実践していると子どもの寝つきに悪い習慣づけがされてしまう事になりかねません。1歳未満の子どもや、お昼寝の際にたまに実施する程度にとどめておきましょう。

音や音楽であやす

赤ちゃんの寝かしつけに、眠りをさそう音や音楽を取り入れてみましょう。

赤ちゃんがママのお腹にいた頃を思い出す「胎内音」

お母さんのお腹の中で赤ちゃんがずっと聞いていた胎内音は、生まれたばかりの赤ちゃんにとって一番安心できる音だと考えられています。胎内音は、お母さんの鼓動や血液の流れる音などのことを指します。よく「テレビの砂嵐は胎内音に近い」といわれますが、いつでもパッと音を流すなら動画がおすすめです。

赤ちゃんの脳をリラックスさせる「オルゴール・ベスト・セレクション となりのトトロ」

子どもたちに人気のジブリ音楽で寝かしつけの時間をリラックスタイムにしましょう。赤ちゃんの寝かしつけにおすすめなのはオルゴールタイプです。オルゴール特有の単調なリズムは、赤ちゃんの脳をリラックスさせるだけでなく、パパ&ママの心身のバランスも整えてくれるため寝かしつけストレスが軽減されるかもしれませんね。

赤ちゃんを安心して眠りにさそう「よいこのおやすみCD」

幼児を対象にした試聴アンケートでは、約6割の子どもたちに「効果があった!」と保育士さんが絶賛されています。小児科医が監修したこちらのCDは、ハープやストリングスなどで奏でる優しい音色が特徴です。赤ちゃんに安心感を与える音楽で、赤ちゃんを自然な眠りに誘います。

定番グッズで寝かしつける

世の中には赤ちゃんを寝かしつけるための道具が沢山発売されています。どれも長年多くの親御さんに愛用されているものばかりなので、ぜひ一度試してみてください。

赤ちゃんを入眠にナビゲーションする「おしゃぶり」

寝かしつけ用に開発された、対象月齢0か月~3か月のおしゃぶりです。日本人の赤ちゃんの口にフィットする設計になっていて、薄型で軽く外れにくいのが特徴になっています。

電子レンジで簡単に除菌ができますし、専用のケースつきで衛生的なのもおすすめポイントです。

赤ちゃんの寝かしつけがスムーズになる魔法のような「おくるみ」

赤ちゃんの寝かしつけや夜泣き対策のために開発された「魔法のおくるみ」は、世界中の小児科医も推薦しています。赤ちゃんがママのお腹の中にいたときの安心感をよみがえらせる、特殊なアームフラップが特徴。赤ちゃんを傷つけるスナップやファスナー、マジックテープなどが一切なく、安心して使えるのもおすすめポイントです。

まとめ

赤ちゃんの寝かしつけは子育てで最も多い悩みです。

寝かしつけのスムーズさは、赤ちゃんの生活リズムを作る上でも、皆さんの生活リズムを崩さない上でも大事な要素になります。

今回紹介した、寝かしつけをスムーズにする3つのコツをご確認ください。

赤ちゃんの寝かしつけにかかる時間が短くなれば、皆さんの睡眠時間も十分確保できるようになり子育てのストレスも減るはずです。

赤ちゃんの寝かしつけをマスターするためにも、年齢・月齢に合わせたポイントを押さえ、赤ちゃんにぴったりな方法を見つけましょう!

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