【年齢別】おすすめの絵本15選!選び方も徹底解説!

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子どもにとって楽しい遊びの時間であり、学びの時間でもある絵本。お気に入りの絵本を見つけた子どもは、同じ絵本を何回も読みます。

一方で、子どもの理解力に合わせて最適な絵本も変わるため、今のお子さんにとってどんな絵本を選べばいいのか分からないという方も少なくありません。

  • 絵本の選び方を知りたい!
  • 今の子どもの年齢でどんな絵本を読めばいいか知りたい!

本記事ではこのような絵本に関する悩みを持つ方の為に、おすすめの絵本やその選び方を紹介します。
この記事を読み終える頃には、お子さんに買ってあげたい絵本が見つかるはずですので、ぜひ参考にしてください。

目次

子どもが喜ぶ絵本の選び方って?

子どもにとって最高の絵本とは「楽しい絵本」です。

それでは、どんな絵本が子どもにとって「楽しい絵本」なのでしょうか?

ここでは絵本の選び方として絶対に押さえておいて欲しい下記の3つのポイントを紹介します!

  • 絵が分かりやすいか
  • 子どもの年齢や成長に合わせて楽しめるか
  • 書店の推薦やアマゾンのランキングを参考にする

それでは、それぞれの選び方について詳しく見ていきましょう。

絵が分かりやすいか

当然のように聞こえるかもしれませんが、絵本で一番大切なのは「絵」です。

特に初めて読む絵本の場合、子どもは文字よりも絵から内容を理解します。そのため、子どもにとって絵の分かりやすさは、その絵本の内容の分かりやすさに大きく関係してくるのです。

そして理解できない絵本は当然、つまらない絵本になってしまいます。

「絵を見るだけで物語に入り込めるか」という点は常に意識しながら絵本を選ぶようにしましょう。

分かりやすい絵の特徴

  • 絵をめくるだけでストーリーがわかるか
  • 文章と絵の関係に違和感がないか
  • 絵がずっと同じトーンになっていないか(絵に変化がないと飽きてしまうため)

子どもが引き込まれる絵本は、大人にとっても魅力的な要素があるものです。ぜひ、子どもの頃の気持ちにかえって絵本を選んでみてくださいね。

子どもの年齢や成長に合わせて楽しめるか

子どもの理解力や思考力が上がっていくにつれ、絵本の好みも大きく変わっていきます。

ずっと同じ絵本を読み聞かせると子どもは飽きるだけでなく、簡単に理解できる話をつまらないと感じるようになります。

逆に難しすぎると全く理解できずつまらないと感じます。対象年齢が規定されているものを参考に子どもの様子を見ながら子どもの理解力にあった絵本を選びましょう。

年齢ごとにおすすめの絵本の特徴は詳しく後述しています。今すぐに知りたいという方は下記の年齢をクリックして、見てみてください。

すぐにおすすめ絵本を知りたい方はこちらから!

  • 0歳後半~1歳 →感覚的に理解できる絵本を選ぼう
  • 1歳後半 →物語調の絵本も少しずつ取り入れよう
  • 2~3歳 →子どもの好奇心をそそる絵本を選ぼう
  • 4歳 →子どもの好みに合わせて選ぼう
  • 5~6歳 →子どもが感動する絵本も取り入れよう

書店の推薦やアマゾンのランキングを参考にする

どうしても絵本選びに困っている時は、図書館や書店が発表している推薦絵本などを選んでみましょう。

有名なランキングには下記のようなものがあります。

この中から選ぶだけでも、充分な数紹介されています。保護者である皆さん自身が興味のある本の内容を選らんでみましょう。

それでも迷うという方は、本記事では各年齢ごとにおすすめの絵本を3つずつ紹介しますので、その中から一冊選んでみてください。

0歳後半~1歳におすすめの絵本3選

0歳後半~1歳の赤ちゃんにおすすめできる絵本の条件は下記の3つです。

  1. 身近なものを紹介する絵本
  2. 子どもと一緒に遊べる絵本
  3. 擬音や効果音が盛り込まれたリズミカルな絵本

この時期の子どもはまだ、明確に絵本の内容を理解できません。

そのため、内容よりも絵やリズムなどの感覚的に分かる要因を重視して絵本を選ぶようにしてください。

繰り返しのリズムが楽しい赤ちゃん絵本『いない いない ばあ』

1967年に発刊のロングセラーの赤ちゃん絵本です。赤ちゃんの大好きな「いない、いない、ばあ!」を、「ねこ」「ねずみ」「きつね」の親しみあふれる表情で描いています。

◆ここがおすすめ!
パパママと楽しめるシンプルな「いない、いない、ばあ!」の繰り返しのリズムに子どもは大喜びします。絵のタッチも優しく、語りかけの要素もあるので、何度でも何度でも親子で楽しめる1冊です。声のトーンや「ばぁ!」の表情に変化をつけるのもおすすめ。

コミカルな絵と言葉遊びが楽しい赤ちゃん絵本『じゃあじゃあびりびり』

「みず じゃあじゃあじゃあ」「いぬ わんわんわんわん」「じどうしゃ ぶーぶーぶー」など、赤ちゃんの暮らしになじみのある「音」「言葉」をコミカルな絵で表現しています。シンプルながらくっきりとした色使いで、視力が発達しきっていない赤ちゃんも興味津々です。

◆ここがおすすめ!
身近な擬音が満載で、赤ちゃんのモノやコトへの認識力アップに役立ちます。読み聞かせがテンポよくすすむため、パパママも一緒に楽しめる1冊です。

赤ちゃんとのスキンシップも楽しめる絵本『くっついた』

「あひるさん」「ぞうさん」、そして「わたし」とパパママ。「くっつく」という様子が、赤ちゃんに「優しさ」「愛おしさ」「温かさ」を伝える絵本です。はっきりとした登場キャラクターの表情は、親しみもあるので赤ちゃんを自然に絵本に引き込むでしょう。

◆ここがおすすめ!
赤ちゃんとのスキンシップにもつながるストーリーにほっこり。お手本のような読み聞かせスタイルではなく、子どもと一緒に歌を歌うような感覚で楽しめる1冊です。

1歳後半におすすめの絵本3選

1歳後半になってくると子どもはだんだんと絵本に集中するようになり、簡単な物語であれば理解出来るようになります。

そのため1歳後半におすすめの絵本の特徴は、「単純な起承転結がある絵本」です。

物語を楽しめるようになるための、最初の時期が1歳後半の子どもにおすすめの絵本と言えるでしょう。

子どもが主人公になって一緒に冒険が楽しめる『どんどこももんちゃん』

好奇心旺盛な赤ちゃん「ももんちゃん」の冒険物語です。山や川を、「ももんちゃん」は「どんどこ どんどこ」突き進みます。言葉の少ない絵本ですが、「どんどこ どんどこ」のフレーズの繰り返しによって、読んでいる側も一緒に冒険をしている気持ちになれるはず!

◆ここがおすすめ!
子どもは、主人公である「ももんちゃん」に自分を重ねて絵本を楽しめます。ストーリーは単純ですが、親子で読んでいると、最後は子どもをギューッと抱きしめてあげたくなるような1冊です。

子どもの想像力を無限に広げ楽しませてくれる『もこもこもこ』

詩人である「谷川俊太郎」と有名画家とのコラボレーション絵本です。ロングセラーの理由のひとつは、擬音のような言葉だけで綴られる世界。シンプルでありながら子ども心を掴む不思議な魅力で、幼い子どもの想像力をかき立てます。

◆ここがおすすめ!
画家が描いた色彩ゆたかな絵に、詩人が生み出した言葉が絶妙にマッチし、読めば読むほど絵本の世界に引き込まれます。「もこ」「にょき」「ぱくっ」など、子どもが日常生活の中でもモノとコトバをつないで楽しめるような1冊です。

子どもの期待を可愛く裏切って楽しませてくれる『だるまさんが』

3冊セットになったシリーズものの絵本です。子どもの大好きな「どてっ」などのユニークな擬声語が満載なほか、子どもが「だるまさん」になりきって一緒に体を動かしたり、オノマトペによって言語や現象を楽しく覚えたりできます。「だるまさん」の予想外でコミカルな動きに大人のパパママもハマっちゃうかもしれません!

◆ここがおすすめ!
ページをめくるごとに、子どもは「次どうなるの?」とワクワクさせられるはず。「だるまさん」の子どもの期待への裏切りが可愛く、思わず笑ってしまう微笑ましい1冊です。

2歳~3歳におすすめの絵本3選

2~3歳になると子どもの好奇心はどんどん広くなっていきます。

そのためこの時期では、子どもの興味の対象になりやすい下記の3つから絵本を選びましょう。

  1. 日常生活に関係する絵本
  2. 想像力を刺激する絵本(特に2歳児)
  3. 繰り返しを楽しむ絵本(特に3歳児)

繰り返しを楽しめる『おおきなかぶ』

ロシアの民話を絵本にしたロングセラー。あまりに大きく育ってしまった「かぶ」を、おじいさんやおばあさん、孫から犬や猫までが一緒になって引っこ抜こうと挑戦するユーモラスな物語です。

◆ここがおすすめ!
抜けそうで抜けない「かぶ」のもどかしさに、子どもはじれったくなりながらも「次こそは!」と前のめりになります。「うんとこしょ、どっこいしょ」の繰り返しによりシンプルな物語に奥行きが出て、読んでいる子どもの気持ちを結末でスッキリ完結させる1冊です。

あおむしの成長を想像して楽しむ『はらぺこあおむし』

世界中の子どもたちを魅了しつづけるロングセラー絵本です。物語は、小さな「あおむし」が美しい蝶になるまでの成長ストーリーです。食べ物を探しながら変化していく「あおむし」に、子どもは「どうなるんだろう?」と思いを馳せ、釘付けになります。

◆ここがおすすめ!
幼い子どもにめくりやすい厚手のボードブックで、「あおむし」が食べた野菜や果物の穴に指を入れて遊べるのも人気の理由。絵の色鮮やかさが印象的で、登場する食べ物の「おいしさ」まで表現しているため、子どもへの食育にもなりそうな1冊です。

身近で子どもが大好きな食べものが題材の『くだもの』

リアリティあふれる「くだもの」の絵が特徴的な画集です。たとえば、みずみずしい「すいか」に、ジューシーな「もも」や「ぶどう」、季節を感じる「かき」「くり」「なし」など。モノの名前が覚えられるほか、日常生活の中で実物を認識する楽しさも味わえます。

◆ここがおすすめ!
思わず手に取って口にしてしまいそうな絵を前に、親子で「さあ、どうぞ」「いただきます!」「むしゃむしゃ」「もぐもぐ」と、食べ真似して遊べるのも楽しい1冊です。

4歳におすすめの絵本3選

4歳児は子どもにも絵本の好みがでてきます。

そのため、出来れば好みがはっきりしてくる前から子どもの反応を注意深く観察して、好みを見極めておきましょう。

まだ好みが分からない保護者の皆さんは下記の2つから選んでみることをおすすめします。

  • 20年以上のロングセラーの絵本
  • なるべく脚色されていない昔話

子どもをハラハラドキドキさせる昔話『三びきのやぎのがらがらどん』

三びきのヤギたちが繰り広げる冒険ストーリーです。ヤギたちを待ち受けるトロル(おに)も登場し、子どもをハラハラドキドキさせながらザ・昔話に引き込みます。

◆ここがおすすめ!
実体験にないようなスリリングな情景やストーリー設定に、子どもはグングン絵本に引き込まれます。くすんだ色彩が子どもの感性を刺激するも、物語の緊張感を和らげてくれて子どもに「また読みたい!」と思わせる1冊です。

小さくても強い主人公に勇気をもらえる『しょうぼうじどうしゃじぷた』

町の子どもたちにバカにされていた小さな消防車「じぷた」が、思いがけないハプニングに遭遇し手柄を立てるストーリー。主人公は「人」ではありませんが、子どもは身近な「車」に感情移入しながら、一緒になって「任務」を果たそうとするでしょう。

◆ここがおすすめ!
まだ成長途中の「強くない自分」にも、きっと、「できること」「頼りになるもの」はあると、子どもに勇気を与えるような1冊です。ちょうど男の子なら「働く車」に興味を持ち始める頃ですから、社会に必要な「仕事」にもスポットをあてて楽しませてあげましょう。

子どもが主人公のためにハッピーエンドを願う『どろんこハリー』

お風呂嫌いの犬「ハリー」は、お湯がたまっていく音を聞いて逃走。楽しく遊んでいるうちに「どろんこ」になってしまうのですが、飼い主に気づかれないくらい汚れてしまって困惑するも、最後は子どもの心をほっこりさせるハッピーエンドになります。

◆ここがおすすめ!
鮮やかな色彩感はありませんが、優しいタッチと柔らかな色合いで登場キャラクターの表情や「ハリー」を包む風景がイキイキと描かれています。わかりやすい文章とユーモアたっぷりな物語が幼い子どもを引き込む1冊です。

5歳~6歳におすすめの絵本3選

5歳~6歳におすすめな絵本のテーマは「心を揺さぶる」です。ストーリーへの理解がしっかりしている頃ですので、感情移入や疑似体験によって子どもの感性が養われたり、豊かになったりするような絵本がおすすめです。

5歳~6歳の子どもへのおすすめには、「読み終わった後に少し成長している」ような絵本として下記のような絵本を選びましょう。

  • 男の子・女の子が「らしさ」を味わえるようなストーリーの絵本
  • ちょっとしたサクセスストーリーや胸ときめくハッピーエンドが描かれている絵本
  • 子どもが「自分なら」と物語にもとづいた「その先の可能性」をイメージできる絵本

それではおすすめの絵本を見ていきましょう。

先を予想して楽しめる『ぐりとぐら』

1963年の発刊から愛読され続けているロングセラー絵本。料理好きの野ねずみ「ぐりとぐら」が、森で見つけた卵でカステラを作る有名なエピソードに加え、おいしそうなカステラのレシピまでが人気です。

◆ここがおすすめ!
お散歩のようなゆるさの中で、ほっこりする冒険が体験できます。森の仲間とカステラを分け合って食べるというシーンは、子どもに社会性や人間関係の大切さをそっと教えてくれることでしょう。

うさぎの純愛に子どもが胸を打たれる『しろいうさぎとくろいうさぎ』

森の中で愛を育む「しろいうさぎとくろいうさぎ」の物語。2匹のうさぎの淡い恋心や切ない想いを水彩タッチの優しい挿絵が趣深く表現していて、きっと、子どもながらにドキドキさせられるはずです。

◆ここがおすすめ!
女の子ならラブストーリーにも興味が出てくる頃ですから、「うさぎ」という身近な生き物を介して恋愛の疑似体験するのにぴったり。大切な誰かを思うことで生まれる、心の機微も育てられそうな1冊です。

チームワークに子どもの心が熱くなる『ブレーメンのおんがくたい』

グリム童話と一流デザイナーの絵のコラボレーションで誕生した傑作です。ひょんなことから「音楽隊」への入隊を試みたロバが、旅の途中で犬や猫、ニワトリに出会い仲良く暮らすまでのストーリーが描かれています。

◆ここがおすすめ!
登場キャラクターである動物たちの目や口、しっぽの先などが細かなタッチで描かれているため、物語に膨らみをもたせています。身近な動物たちから伝わるチームワークにも感情移入しやすく、読み終わる頃には子どもが温かい気持ちになることでしょう。

おすすめが届く月刊絵本もチェック

絵本を本屋に買いに行く時間がない方には、月刊絵本の定期購読をおすすめします。

月刊絵本は、子どもの年齢に合わせた絵本が毎月届く定期便です。人気作家の名作のほか、季節感を出した作品や知育絵本などバラエティ豊かな絵本が毎月「1冊」届きます。

月刊絵本の魅力

  • 書店で販売されている絵本よりも低価格で購入できる。
  • プロ目線で子どもが喜ぶ絵本を厳選してもらえる。
  • 好みのジャンルが選べる。

月刊絵本を届けているおすすめ出版社

本記事では、月刊絵本を取り扱っている代表的な出版社を紹介します。

  • 0歳からお話絵本が届く「ひかりのくに
    対象年齢は0歳から。「遊び」「生活習慣」「感じる心」「人とかかわる力」など、絵本を通じて子ども育む月刊絵本です。
  • ものがたり絵本とかがく絵本が選べる「福音舘書店
    ものがたり絵本なら10か月から、かがく絵本は3歳から。幼児向けシリーズは毎月440円と、お手頃価格なのも人気な理由の月刊誌です。
  • 幼児向けの絵本に特化した「チャイルドブック
    お話絵本はもちろん、知的好奇心をくすぐるシリーズや小学校準備に最適ながくしゅう版など、幼児のための絵本を発刊している月刊絵本です。

このツイートは、福音館書店の月刊絵本の口コミです。

まずは皆さん自身が面白そうと思う絵本を選んで、子どもの反応を見ながらご家庭にあった月刊絵本を探し当ててください!

絵本の「読み聞かせ」がもたらす効果

絵本の読み聞かせは子どもにとって親との大事な交流時間であると同時に、発達にも好影響があると考えられています。

それが下記の4点です。

  1. リラックス効果がある
  2. 共感力があがる
  3. 国語力の基盤となる語彙力が向上する
  4. 間接的に、中高生になった時に自己肯定感や社会性などにも影響がある

絵本の読み聞かせはまさに一石四鳥なので、ぜひ面倒くさがらずに積極的に読み聞かせてあげるようにしましょう。

この読み聞かせの効果について詳しく知りたい方は下記の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

絵本の読み聞かせは4つの効果がある!読み方のNGとコツも紹介!

まとめ

子どもにとって絵本は学びの時間であり、遊びの時間であり、コミュニケーションの時間でもあります。

そんな子どもにとってたくさんの意味を持つ絵本の時間を充実させる一番の要因は「絵本選び」です。

最後に、本記事で紹介した絵本選びのコツをもう一度確認しておきましょう。

  • 絵が分かりやすいか
  • 子どもの年齢や成長に合わせて楽しめるか
  • 書店の推薦やアマゾンのランキングを参考にする

本記事では絵本の選び方を紹介してきましたが、子どもにとって絵本の時間が有意義なものになるかどうかは皆さんがお子さんと一緒に絵本の世界を楽しめるかにかかっています。

子どものお気に入りの絵本を見つけられたら、是非子どもと一緒に絵本の世界を楽しみましょう!

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