パパママ質問箱:子どもにYouTubeを見せるのは大丈夫でしょうか?

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子どもにYouTubeを見せるのは大丈夫でしょうか?

子どもにYoutubeを見せると、際限なく見続けてしまいます。
大人しく見ているので親にとっては本当に助かるのですが、視力への影響含めて、
動画を見続けることによる成長への影響がないか気にしております。

見ているのは、マンガや同世代の子どもが遊んでいる楽しいだけの動画だけでなく、
クイズ、実験動画、ダンス動画など子どもにとって勉強になりそうな動画も見ており、
一概に制限するのも良くないのかな・・と思っております。

皆さんの家庭では「視聴時間の制限」や「見ても良い動画の種類の制限」など
どのようにされてますか?
(6歳、8歳男の子の母親より)

 

上記質問についてHowKids編集部でベテランのパパママにアンケートを実施したところ30件近くの意見が集まりました。

今回のアンケートの意見を大きく分けると以下の3つに分類できました。

早速上記3パターンについて、HowKids編集部が厳選したパパママのベストアンサーを紹介します。

子どもにYouTubeを見せるかどうか迷っているパパママは、ぜひ参考にしてみてください。

制限をして見せる

げーつーさん(30代男性) /長女(年長)

私は、YouTubeは時間やコンテンツの制限をしつつ、活用すべきだと考えています。具体的に言うと、子どもの好きなチャンネルは1日、30分〜1時間程度、勉強になるチャンネルは1日、最大2時間のようにすべきだと思います。

理由は、ためになることも多いですが、制限なく見続けるのも有害だからです。

You Tubeには多種多様なコンテンツがあります。質問者様も仰っているように、学習や技能の習得などのためになるチャンネルも数多くあります。一方で動画などの映像コンテンツは超常刺激と呼ばれ、中毒性があることが科学的に証明されています。そのため、見せすぎもよくありません。

一方で、興味が出た瞬間にものづくりの世界を知ることができるのはYouTubeのプラスの特徴だと思います。YouTubeを活用して子どもに好影響を与えられた実体験があるので紹介します。

子どもが鍋を食べているときに「鍋はどうやって作っているの?」と言いました。その後、すぐYouTubeでろくろを使って鍋を作っている動画を一緒に見た所、興味が湧いたのかろくろの体験をしてみたいと言うようになりました。

このようにYouTubeも使い方次第で、子どもの好奇心に良い影響を与えることができます。

勉強になる動画ばかり見せたいのが親心ではありますが、子どもの感情にも配慮すべきだと思います。例えば、大人しくしてほしいときだけ好きな動画を長時間見せるが、普段はそれを許さないというのは子どもにとって納得がいかないことだと思います。そのため、子どもの好きなチャンネルもある程度の時間は自由に楽しめるようにする必要があると思います。

これらの点から私は家庭ごとに親と子どもがお互い納得できるルールを設け、親も子どももをそれを守って楽しむことをお勧めします。

このような制限派のパパママは、YouTubeの良い面と悪い面の両面を認めて良い方の側面を教育に活かそうという考えをお持ちの方に多い傾向がありました。

回答していただいたパパママのほとんど皆さんが、制限をかける事項は主に2つでした。

  1. 動画の内容
  2. 視聴時間

YouTubeには子どもが真似すると危険なものや、教育上よろしくない動画まで子どもにとって有害な動画が溢れています。事前の対策としてYouTube Kidsアプリを使ったり、定期的に閲覧履歴をチェックするなどの対策をしましょう。

またYouTubeのような受け身な遊びはどうしてもダラダラと続けてしまいます。そういった習慣を身に着けないためにも、視聴時間のルールは作っておきましょう。その際には必ず親子で相談して決めてください。子どもは大人に決められたルールよりも、自分で決めたルールの方が守ろうとします。

くれぐれも皆さんが勝手に決めて押し付けないように注意しましょう。

YouTubeの視聴制限を成功させるポイント

  • 子どもと話し合ってルールを作る
  • YouTube Kidsアプリを使う
  • リマインダーを使う

また、YouTubeというよりはスマホの問題ですが、20cm程度の近距離で1,2時間画面を見続けると内斜視のリスクが高まります。そのため時間の制限をする際には、休憩してスマホ以外の遠くを眺めるような小休憩を30分に1回程度取り入れるのが安全です。

全く見せない

さっちーさん(40代母)/長女(3歳)

どんどん見てしまうのでお薦めでは有りません。

やはり子どもは楽しい物はどんどん見たがってしまうので、YouTubeの場合だとDVDとかテレビ番組とは違い、子どもが飽きてしまうと直ぐに別の動画に切り替える事が出来るだけでなく、次々と面白そうな動画を見付けてしまいどんどん、ダラダラとテレビを見続けてしまう事にもなりがちなので、あまりYouTubeは一人で見せるのはどうかと思います。例え動画の内容が子ども向けの物だとしてもやはり子どもにはふさわしくない動画が表示されてしまう事も有るからです。

実際にうちの子も一度YouTubeを見せてしまってからは、いつでも何度でも色んなアニメなどが見れるんだ、と思ってしまったらしくそれ以来食事中もYouTubeが無いと食べなくなって大暴れするようになってしまいました。また逆に放っておくと1時間くらい平気であっちの動画、こっちの動画と見てしまいます。

結局、YouTubeから子どもの気をそらすのに毎日苦労する状態が続くようになっているので、やはりYouTubeを子どもに見せるのはお薦め出来ません。

どうしても動画を見たがる場合でも、DVDやテレビ番組のように見たら終わったら消せるものや、アニメなど30分程度で番組が終わり区切りが付けられ、親が管理できる感じのものを見せる程度にとどめておけるものでなければおすすめできません。

YouTubeに利があると分かっていても、YouTubeのネガティブ面を避ける方が重要だとという方も少なくないのではないでしょうか?

YouTubeによる子どもの悪影響は主に3つあります。

  • 中毒性がある
  • 真似してはいけないものを真似してしまう
  • 近距離で長時間見ると内斜視になってしまう可能性がある

中毒性に関しては、さっちーさんのように子どもがハマりすぎてしまうと少し厄介なので、最初から見せないというのは有効な手です。

一方で、幼稚園や保育園に通っているお子さんの場合周囲の子どもがYouTubeを自由に見ている場合、友達との会話でYouTubeの話になる可能性があります。子どもが大きくなるにつれてこの可能性は高くなってきます。もしこういったお友達が汚い言葉遣いをすれば、子どもに移ってしまうでしょう。

また小学校に上がり子どもの遊ぶ環境を親がコントロールできなくなれば、友達の家で教育上よくないYouTubeを見る可能性もあります。「自分の子どもにはYouTubeを見せない」という対処方法だけでは危険な行為や悪い言葉遣いなどの悪影響は取り除けなくなってしまうのです。

そのため、全く見せないという対処方法は幼児期の間だけ実施するのをおすすめします。

子どもが小学生になったら別の方法に切り替えるか、お子さんの友達の親御さんと相談して連携する必要があると言えるでしょう。

できるだけ無条件で見せる

まきちんさん(40代女性)/長男(小6)・長女(小3)

自分で考えて、自分で決めさせて、自分で責任をとらせるべきだと思います。

YouTube視聴について、悩ましい問題ですよね。
特に、私たちの子どものころにはなかっただけに、対応が難しいところです。

我が家は小学生2人ですが、何時以降はみないというルールを決めて、あとは自由に見せています。
といっても、日によっては超えてしまうこともありますが、特に厳格にはしていません。
内容についても、ほとんど制限することなく見せています。
というのも、禁止をしたりすると隠れてみるようになり、把握ができなくなることの方が怖いなと思うのです。
なので、見る時間も、見る内容も子どもたちに全て任せています。

視力についてですが、上の子は全く問題がありませんが、下の子は最近眼鏡になりました。
が、これも、YouTube視聴が原因かと言われると不明です。一因ではあると思いますが、同じようにみていた上の子が何もなっていないとなると、それだけが原因なのかなと疑問です。食事や睡眠といった基本的な生活も影響するのかなと思います。(下の子はかなりの偏食)

大切なことは、YouTubeといかに付き合っていくかを、自分で考え、自分で決めさせるということかなと思います。
これって、YouTube視聴だけでなく、子育て全般にも言えることですけどね。
たまに、見ている動画で「これは・・・」というものがあるときは「ママは好きじゃないな、その動画」と伝えます。
しかし、あくまで決めるのは子どもたちで、そういっても見続けることもありますし、変えることもあります。
見た動画の内容が子どもに与える影響は、まだわかりませんが、私はそんなことで影響されるような子育てをしていないという自信があるので特に心配もしていません。

何か新しいものが目の前にやってきたときに、「これは自分にとってどういう影響があるのか?」を判断して、取捨択一をきちんとできるようになってほしいという観点から、YouTubeに関しても特に細かい制限はしていません。

無条件派の方々も、完全に放任をしているわけではありません。

もちろん危ない物を見ている時は、子どもにきちんと親の意見としてのNOを伝えます。悪影響があるものを自分で選べるようになるためにも、こういった議論の場は価値観を成長させる良い機会になると言えるでしょう。

また子どもに自由に見せるという意見の中には、子どもに色々なものに興味を持たせる中で相対的にYouTubeへの興味を減らすべきという意見もありました。

「うちの子は絶対趣味をみつけられる!」という信頼がないと難しいですが、YouTubeを1つの趣味バロメーターとして扱うのはユニークなアイデアです。

子どもによってはYouTubeは食事も差し置いて夢中になります。そんなYouTubeを超える趣味が見つかれば、確かにその趣味への熱中度はかなりのものと言えるでしょう。

無条件でYouTubeを見せる時の注意点

  • 子どもにがみがみ言いすぎない
  • あまり見せたくないものがある時は、見てほしくない旨をやんわりと伝える
  • 親が子どもを信頼する必要がある

YouTubeは過激すぎる動画は、そもそも運営に消されるのでアフターフォローさえできれば、動画の内容を制限する必要がないという考え方も出来ます。

子どもの意志を尊重して育てたいと考えているパパママはこの方法を導入して少し様子を見てみる事をおすすめします。

まとめ:YouTubeのポジティブ面ネガティブ面を教育方針と照らし合わせる

YouTubeはここ10年で急速に成長したサービスであるため、子育ての場面にどう取り入れるか先輩パパママも正解を持っていません。

実際に今回紹介したベストアンサーはどれも、説得力があったと思います。あとは皆さんが、どの意見に共感できたか、どの方法が子どもに合っているのか見極めるしかありません。

最後にもう一度今回紹介したパターンを見ていきましょう。

この3つの意見を参考に、お子さんの性格と家庭の教育方針にあった方法を今一度考えてみてください。

知的好奇心旺盛な子どもや動物好きで動物の動画を沢山見たがっている子どもであれば、そこまで制限する必要もありませんし、逆に引きこもりがちな子どもは外遊びに興味を持つようにYouTube以外の物に何かに興味が移るように工夫をする必要があるかもしれません。

YouTubeの制限範囲を決める過程も、親子の絆を深めるきっかけとなったという回答もありました。悩み過ぎず、ルール決めも子どもと楽しむ程度の軽い気持ちでご家庭にあった方法を見つけてください。

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