就学前男児におすすめの習い事ランキングTop10

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幼稚園児(男子)におすすめの習い事を教えてください

息子が幼稚園に上がったので、何か習い事をさせてあげたいと考えています。

まずは体験レッスンなどに参加させたいと思っていますが、どんな習い事から試せばいいか悩んでいます。
そろばんや英会話など将来役立つ習い事やスポーツなどもいいなと感じています。

皆さんは、お子さんが幼稚園に通っていた頃何の習い事に通わせていましたか?また、ご友人が通わせていて効果的だと感じた習い事と言ったおすすめの習い事も一緒に教えていただきたいです。

(長男(年少)の母親より)

 

「子どもの才能はできるだけ伸ばしてあげたい!」と思うのは親心として当然です。しかしお子さんの才能や興味がどこにあるか分からないうちから、「どんな能力を育ててあげればいいのか分からない!」と思った事はありませんか?

そこで、本記事ではお子さんの才能をマルチに発掘できる可能性のある習い事を、40名のベテランパパママのアンケートからランキング形式で紹介します。

  1. 男子におすすめの習い事Top10
  2. 男子におすすめしにくい4つの習い事

それではどんな習い事がオススメか見ていきましょう。

男子におすすめの習い事Best10

まずはベテランパパママがおすすめにあげた16個の習い事をランキング形式でご紹介します。

順位 習い事 伸ばせる能力
1位(27票) 水泳 体力、運動神経
2位(18票) 英語 英語のリスニング力、コミュ力
3位(9票) 習字 礼儀作法、忍耐力や集中力
4位タイ(8票) 団体球技 体力、運動神経、コミュ力、礼儀作法、忍耐力や集中力、
武道(柔道、空手、剣道等) 体力、運動神経、礼儀作法、忍耐力や集中力
6位タイ(7票) ピアノ 知力、礼儀作法、忍耐力や集中力
8位タイ(5票) 体操 体力、運動神経
通信教育 知力、礼儀作法
9位(4票) そろばん 知力
10位(3票) プログラミング 知力
11位タイ(2票) 囲碁・将棋 知力、忍耐力や集中力
ボーイスカウト コミュ力、遊びの一環
13位タイ(1票) 音楽教室(合唱・バイオリン) 忍耐力や集中力、音感
絵画 忍耐力や集中力、発想力、手先の器用さ
公文 知力、忍耐力や集中力
発明工作クラブ 発想力、手先の器用さ

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ここでは、上記表の10位までのベテランパパママの意見を詳しく紹介していきます。

第1位:実用的に運動能力を高められる「水泳」

アラレちゃん(30代女性)/長男(8歳)・次男(8歳)

まず、水泳を1番目に選んだ理由は身体が丈夫になる事と、ほかの競技に比べて、比較的早い段階で始められるスポーツだからです。

うちの子達は未熟児で元々身体が弱かったのですが、今現在小学二年生で風邪で学校を休んだ日は1日のみです。

やはり心肺機能を育てるのに良いのと、どのスポーツをやるにしても基本になるかなと思います。

水泳はスポーツの中でも自分の体と水しか使わないので、不器用だったり知能が未成熟でも体が発達していれば始められます。そのため、早く始められる運動として人気を博しています。

また別の意見として、他のスポーツと違う側面として、生存能力を高める実用的な側面があるという意見も複数見られました。

例えば、川で花火をしていたら不意に川に落ちてしまった時でも、泳ぎになれていればパニックになりにくく、泳いで戻ってこれる可能性が高まります。

そういった実用的な側面からも、水泳が一番人気の習い事である理由だと言えるでしょう。

第2位:未だ衰えが見られない人気の習い事「英語」

iyasi(50代女性)/長男(20歳)

英語の文法は大きくなってから学んでも大丈夫ですが、発音は小さい時から耳で聞いておかないと身につかないのではないかと考えています。

海外との交流も避けられない時代になってきましたので、英語は日常会話程度にはできた方がいいという思いから英語を選びました。

英語は世界で一番使われている言語のため、小さい間から習わせる事で能力を育てようと考えている親御さんが多いようです。

英語力の内、幼少期から育てやすい能力はリスニング力(英語の音への慣れ)と文字への慣れです。

幼少期にやっておいたからといって、すぐにペラペラになるわけではありません。しかし英語の発音が良くなったり、聞き取りやすくなったりというメリットはあるので、体験に行ってみてお子さんが興味をお持ちでしたら、行ってみるといいでしょう。

パパママ質問箱:幼児期の英語教育はした方がいいでしょうか?

第3位:長時間に及ぶ集中力を鍛えられる習字

こはるん(30代女性)/長男(11歳)、長女(7歳)

習字の習い事をおすすめする理由は、まず字が綺麗になるという事です

字を書く事は一生ついて回る事なので綺麗に越した事はないと考えています。

小学校入学前後の男の子だと、まだまだ落ち着きがない子が多く、じっと集中して座っている事が難しい事も多いので、習字を習っていると1時間以上集中して机に向かって文字を書く練習をするので、ここで培われた集中力は他の面でも生かす事が出来ると思います。

習字での一番のメリットは、字がきれいになるという事ですが能力面で言えば、集中力が得られるという副効果があります。

習字のお稽古では、子どもには苦痛になる1時間以上座りっぱなしが要求されます。このお稽古の中で、子どもは忍耐力や集中力といった大人だったら必須の能力が要求されていくのです。

第4位タイ:チームでのコミュニケーション力が鍛えられる団体球技

アラレちゃん(30代女性)/長男(8歳)・次男(8歳)

団体球技ですが、我が家はバスケとサッカーを習っています。

団体球技なので自分の技術も大事ですが、お友達とのコミュニケーションが必須となるので、色々なタイプの子と関わり、勝ち負けを経験するというのは成長に欠かせない部分だと思うので、こちらを選びました。

小学校以上の男子に大人気のサッカーや野球を含めた団体球技は、チームプレーが必須のため、コミュニケーション能力の成長が期待できます。

最近では、コミュニケーション能力ややりきる力などは非認知能力と言われています。この非認知能力は、IQや勉強のテストの点数よりも重要と言われている能力で、数値化できない能力と言われています。

団体球技では、この非認知能力が特に重要になってくるので、単純な運動能力以上の学びが得られる習い事としておすすめです。

第4位タイ:礼儀を学べる武道

ぴんふ(30代女性)/長男(6歳)

剣道は、礼に始まり礼に終わると言われるほど、礼儀作法に厳しいです。

例えば、道場や道具にも感謝をしますし、年齢に関係なく他者を敬う気持ちが大切と教えられます。息子は剣道を始めてから、本当に物を大切にするようになりました。

剣道で教わった物への感謝のおかげと思いますので、剣道はオススメです。

武道は子どもの能力よりは、生活態度や大きくなってから役立つ礼儀作法を学べる習い事です。

日本の古い文化からは、古くから大事にされている本質をついた物事を学べます。

第6位:数学脳も鍛えられるピアノ

なつ(40代女性)/長男(20歳)・長女(18歳)

ピアノをひくだけなら大きくなってからでも構いませんが、脳へのいい影響を考えると幼児期からがベストです。

ピアノをひくためには譜読みとテンポ合わせが大事になります。

これを学ぶことで、数学的な考え方が自然と身についていくのです。将来理系に進むのは男子が大半です。そこで数学で苦労しないためにも、幼児期のピアノはとてもおすすめです。

ピアノは楽譜を読みながら両手を別々に動かし、頭の運動になるとされています。

なつさんの意見の補足になりますが、楽譜を見ながらピアノを弾くとき、常に記号を実際の動きに分解する事になります。これはちょうど、数字や数式といった記号の羅列を頭の中でイメージ化しながら解くことに似ています。

そのためピアノの練習は、数学的思考の育成に役立つと考えられているのです。

また、長年楽器を弾くことで得られるという相対音感という音感も鍛えられます。相対音感は必ずしも日常的に使う能力ではありません。

しかし、子どもが大きくなってから楽譜を勉強したり、相対音感を習得するよりは簡単なので、お子さんの反応次第では一度習わせておきたい習い事といえるでしょう。

第8位タイ:体の動かし方の基礎を学べる体操

kagayaki(40代女性)/長男(11歳)、次男(6歳)

体操選手を目指すような活動ではなく、幼児期の運動能力を引き出す、引き伸ばすような活動です。

サッカーなど運動系の習い事はたくさんありますが、あえてひとつの種目に絞らず、基礎的な運動能力を育てるので、将来他のスポーツをやるのにつながると思います。

一見、楽しく遊びながらやっている感じですが、よく研究されている活動です。子供がとても楽しんでやっていることがなによりです。

幼児の習い事でいう体操は、器械体操のようなアクロバティックなものではなく、より簡単な体の動かし方を学ぶ習い事です。

子どもに運動神経の基礎を身に着けさせ、後に子どもが打ち込みたいと思えるスポーツに出会ったときに活かせるよう、体操という体の動かし方の基礎を習わせているのです。

そのため、もし既に皆さんのお子さんが特定のスポーツをやりたいと言っているのであれば、そのスポーツ教室に通わせてあげてください。

体操教室のメリットについては、専門家にインタビューした記事がありますのでこちらをご覧ください。

幼児期から体操の基本を学べば、様々なスポーツに活かせる?専門家に聞いてみた

第8位タイ:基本的な生活習慣を身に着ける通信教育

アラレちゃん(30代女性)/長男(8歳)・次男(8歳)

通信教育は、他の習い事で忙しい日も家での空き時間に利用出来るのが良いです。コロナ禍で今年は非常に活用させてもらいました。

我が家はタブレットタイプなので市販のドリルなどよりも食いつきがいいです。

通信教育は厳密にいうと習い事ではありませんが、忙しくて塾に通わせられない方や幼少期からガッツリ勉強させたくないというご家庭に人気の教材です。

おすすめの通信教育を知りたい方は、コチラの記事をご覧ください。39名のパパママに聞いて分かった質の高い通信教育を6教材紹介しています!

【パパママ質問箱】39人に聞いた!幼児のおすすめ通信教育ランキング!

第9位:そろばん数学嫌い回避の鉄板!

あんこ(30代女性)/長男(10歳)

幼少期から計算することに慣れさせておくことができるためそろばんをおすすめします。

小学生の算数でつまずくと将来苦労します。これは私の経験上、数字への苦手良意識が非常に強かったので、数社会に出て必要な計算も苦労しました。

これからの時代は英語と数学がキーポイントになると思います。

電卓がある今、そろばんを日常的に使っている人はほとんどいませんが、幼少期の習い事としては優秀で「計算能力」を高められます。

日本人の文理比率は「文系7:理系3」です。その主な理由の1つに計算に対する苦手意識があります。

そろばんができると暗算ができるようになるので、計算の正確性と速さのどちらも高められ、計算に対する苦手意識はほとんどなくなります。すると将来的に「興味は理系だけど、数学が苦手だから文系に進学せざるをえない」という可能性を低くできるのです。

またそろばん以外の日本文化系の習い事と同様、礼儀作法や忍耐力・手中力を鍛えられる点もそろばんがおすすめな理由の1つと言えるでしょう。

第10位:小学校準備に向けたプログラミング

デイジー(30代男性)/長男(10歳)・長女(7歳)

これは大人も含めてですがこれからの最低限の必修知識になると思います。

もちろん子どもに本格的なプログラミングの勉強は難しいので、まずは教室でゲーム感覚で楽しんでもらえるように学ばせてあげると良いと思います。

小学生でのプログラミング教育の必修化が始まった事から、自分には教えられないという親御さんによってプログラミングの習い事の人気が急上昇しています。

ただ、実際には小学校におけるプログラミング教育はパソコンを使ってアルファベットを入力するような本物のプログラミングはほとんどありません。

同様に幼児期のプログラミング塾でもイメージ通りのプログラミングは全くしないのでご安心ください。そのため、自分が出来ないからと焦って習わせる必要はありません。

ただし、プログラミングの習い事を通して思考力を育てる事は出来るので、一度体験に行ってみるのはおすすめです。

なお幼児期のプログラミング教育について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

パソコンなしで学ぶアンプラグドプログラミング!おすすめ教材を紹介!

反対意見のあった3つの習い事

おすすめの習い事ランキングにランクインした習い事でも、子どもや家庭の教育方針によって向き不向きが別れやすい習い事があります。

具体的には下記の3つの習い事が反対意見が2人以上から見られた習い事です。

子どもによってはおすすめできない習い事

  • ピアノ(3票)
  • 通信教育(2票)
  • ボーイスカウト(2票)

それではこれらの習い事がどのような点で、おすすめできないか見ていきましょう。

ピアノ

清川(40代男性)/長男(15才)

知り合いの勧めで息子にピアノを習わせていましたが、これについては向き不向きが、はっきりとしているように思います。ピアノを習わせる事がいけないのではなく、一般的に趣味の分野である音楽を本人が望んでいないのにも関わらず、やらせるべきなのかどうか疑問がありました。ピアニストを志しているのならば言うことはありませんが、お稽古として続けるのであれば、毎日の練習を本人が楽しいと感じなければ意味がないと思っていました。

ピアノのデメリットは「男児が興味を持ちにくい」「幼稚園児には難しい」「ピアノ本体が大きくて高い」などがあります。

特に男児の場合、小さい頃はスポーツなどのダイナミックに惹かれる事が多いため、ピアノを好む子は少ないようです。

ピアノは本記事で紹介したような「音感」や「デュアルタスク能力」などのメリットはあります。しかしメリットよりデメリットの方が大きいと感じている方も多いようです。

通信教育

らら(60代女性)/長男(30歳)・次男(26歳)

幼稚園に入る前から通信教育をしていました。

付録とかも楽しいし、子供も喜んでいたのですが、提出物を締め切りに間に合わせることと日常の生活の折り合いが難しく、結局、親の自己満足にすぎなかったのではないかと思っています。

通信教育の一番の問題点は、家で時間を作らなきゃいけないという点と提出物があるという点です。

時間がない幼児期のパパママにはハードルが高く、子どもにとっても計画的にこなせる年齢ではありません。割り切って、出さないという手もありますが、提出物が溜まっていく状態がプレッシャーになる方にはおすすめできません。

ボーイスカウト

ぴんふ(30代女性)/長男(6歳)

息子の人生において、ためになることを学ぶことがなかったと感じたためです。今の社会では、自分でテントを立てたり火を起こしたりというスキルは、なかなか活かす場がないと思いました。また、集団生活や助け合いの精神を学べると言われましたが、それはボーイスカウトじゃなくても学べると感じました。その反面、親と離れることや、多少の危険がともなうことなど、デメリットが大きいように感じたため、おすすめできないと考えました。

まとめ:習い事は子どもの興味に合わせて

今回は、ベテランパパママがおすすめする習い事をランキング形式で10個紹介しました。

もう一度ランキングを振り返りましょう。

順位 習い事 伸ばせる能力
1位(27票) 水泳 体力、運動神経
2位(18票) 英語 英語のリスニング力、コミュ力
3位(9票) 習字 礼儀作法、忍耐力や集中力
4位タイ(8票) 団体球技 体力、運動神経、コミュ力、礼儀作法、忍耐力や集中力、
武道(柔道、空手、剣道等) 体力、運動神経、礼儀作法、忍耐力や集中力
6位タイ(7票) ピアノ 知力、礼儀作法、忍耐力や集中力
8位タイ(5票) 体操 体力、運動神経
通信教育 知力、礼儀作法
9位(4票) そろばん 知力
10位(3票) プログラミング 知力
11位タイ(2票) 囲碁・将棋 知力、忍耐力や集中力
ボーイスカウト コミュ力、遊びの一環
13位タイ(1票) 音楽教室(合唱・バイオリン) 忍耐力や集中力、音感
絵画 忍耐力や集中力、発想力、手先の器用さ
公文 知力、忍耐力や集中力
発明工作クラブ 発想力、手先の器用さ

本記事では、どの習い事にどんな特徴があるか紹介してきましたが、100%以上に習い事で能力を伸ばすには、「やる気」が一番大事です。

子どもが意欲を持って取り組めば、その習い事は子どもの成長の助けになりますが、子どものやる気がないと苦痛な時間が流れるだけで習い事の時間が無意味になってしまいます。

もし、皆さんが幼児期である今から習い事をさせたいと考えているなら、最初にお子さんと習い事の相性を確かめてから始めるようにしてください!

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