パパママ質問箱:幼児期の英語教育はした方がいいでしょうか?

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幼児期の英語教育はした方がいいでしょうか?

小学校での英語教育も始まりますし、3歳の息子に英語を習わせた方が良いのか悩んでおります。
私自身英語のヒアリングが苦手なので、小さいうちから英語を習わせることで英語に耳を慣れさせたいと思っていますが、果たして週1~2回行くだけで英語が得意になるのか?という疑問もあり・・・

大人になってから勉強をしても英語がペラペラになる方もいますし、3歳の子供に英語を学ばせる意味があるのでしょうか?皆さんはどうされていますか?
(3歳息子の父親より)

 

上記質問についてHowKids編集部でベテランのパパママにアンケートを実施したところ50件近くの意見が集まりました。アンケートの意見を大きく分けると以下の3つに分類されます。

早速上記3パターンについて、HowKids編集部が厳選したパパママのベストアンサーを紹介します。

先輩パパママの成功体験を参考にご家庭やお子さんに合った英語教育スタイルを是非見つけてください!

幼児は英語慣れの時期(興味を持たせる)

はすちゃんさん(50代女性)/長女(24歳)、長男(21歳)

週1,2回習いに行くより、英語教材に毎日触れる方がいいと思います。

一般的に、英語をある程度身につけるには3000時間が必要と言われています。英語教室で仮に週に2時間英語に触れるとして小学校入学前まで続けても、300時間あまりしかありませんから、“英語が得意”の域に達するのは難しいでしょう。
逆に、英語漬けの生活をすれば、日数にして125日で習得できることになりますね。これが、多くの日本人が海外へ留学して英語を習得してくる理由です。

ただし、小学校での英語の授業を考慮しますと、小さいころから英語に触れておくことはとても重要です。入学前に字を読み書きできるようにしたり、簡単な計算をできるようにしたりするのと同じ感覚です。そこで、レッスン代の数か月分の資金を英語教材の購入に使い、英語を毎日お家で聴いたり遊んだりするのはどうでしょうか。これなら、家族みんなで毎日英語に触れることができ、親子の仲も深まります。お父様も一緒に英語耳になるチャンスです!

ちなみに我が子たちは、英語教室には通っていませんでしたが、生まれてすぐから英語教材を使用、小学校は1年生から英語の授業のある学校で、継続して英語に触れていました。
小学5年生から英検を受け始め、中学3年で英検2級を取得。このように英語と触れあった結果、センター試験(2021年からの名称は共通テスト)では二人とも英語で満点を取りました。海外留学の経験はありませんが、現在は、普通に英語でネイティブの人と会話ができる程度の英語力を持っています。

親が継続して働きかけをすれば、お子さんは必ずそれを身につけます。長い目で見てお子様に必要だと思われる学習をたくさんさせてあげてくださいね。

今回の幼児の英語教育に関する質問で一番多かった回答は、英語教育の目的が「英語への慣れならあり」という回答でした。

皆さんがお子さんに英語を勉強させたい一番の理由は、「英語がペラペラになって世界を股にかけて活躍してほしい」という想いからではないでしょうか?

だからといって、幼児期からペラペラを目指すのは時期尚早だという意見も多いようです。

これには大きく分けて2つの理由があります。

  1. 英語がネイティブ並みに喋れるようになるには、毎日英語で喋る必要があるから
  2. 意欲がないと上達しないから

つまり、幼児期から英語教育を取り入れるのはかなりハードルが高いという考え方です。

確かに子どもは英語を必要だとは思わないため、必要だから学ぶという大人の英語学習と同じ動機は通用しません。

子どもが上達への意欲を持つためにはまずは英語に触れるのが楽しいという気持ちを育てるプロセスが必須であり、「英語を喋れるようになりたい」という主体的な意欲が出てくるまで待つというのは説得力があります。

この英語への興味は小学校入学前に芽生えるかもしれませんし、中学に入るまで芽生えないかもしれませんが、幼児期に始める段階では意欲を育てるところまでと低めに目標を設定する方法は、親子ともども負担が少ない有効な方法だと言えるでしょう。

集まったご意見の中に、英語への興味のきっかけとして様々な工夫があったので下記で紹介します。

英語に興味を持ってもらうための工夫

  • 英語のアニメ、絵本を見せる
  • 英語教材で一緒に遊ぶ
  • 友達と英語の絵が描いてあるカードゲームで遊ぶ

本格的な英語教育は頻度が大事!

はるさん(女性)/長男(3歳)

英語教育に力を入れている幼稚園に入園させましょう。

私の息子も丁度3歳です。英語教育は生まれた時から悩んでいて、まだ日本語もうまくお話することが出来ていないため、ずっと悩んでいました。
周りの子は小学生から習わせている人のほうが多いですが、幼稚園から習わせている子のほうが英語が上手な気がします。

都内の小学校の先生の知り合いがいるのですが、半分くらいの子は幼児から英語教室に通っていて英語を習うのは当たり前になってきているそうです。

もちろん習っていない子もいるのですが、英語の授業についていけなくてくじけてしまう子もいるそうです。近所の英会話教室を調べてみると7000円~12000円と週1回でも結構お金がかかってくるのと、習い事に嫌がって行きたがらなくて泣きながら連れて行かれたりしているのを見ると、親心は分かりつつも子どもが少し可哀そうな気がして、うちの子はどうしようかなと考えていました。

そんな中、幼稚園のプレを探していて、英語に力を入れている幼稚園を見つけました。週4日英語の時間があり、外国の教師の方と一緒に歌ったり遊んだり出来るみたいで「これだ!」と思いました。

幼稚園の中の日常の一部に英語の時間があるので、当たり前のように英語に外国の方に触れ合え、その上わざわざ英語教室に嫌がる子を連れて行く必要もないので英語を嫌になることも少ないだろうと思いました。

実際に4月から幼稚園に入学してみると英語の時間がとても楽しいみたいで家に帰ってから、英語の歌を一生懸命歌って聞かせてくれたり、幼稚園の楽しっかった事とともに英語の時間にやったことも教えてくれるので良かったなと思っています。

幼稚園の間は遊びながら幼稚園の中で英語を身近に感じてもらい、小学生になったら英会話を習わせようかなと考えています。

幼児から英語教育を本格的に始めようとすると、下記のような問題があるようです。

  • 週1,2回のレッスンでは会話力は上達しない
  • 子どもがぐだって行きたがらない
  • 英会話塾代が高く付く
  • 英会話教室に無理矢理連れていく事によって英語アレルギーになる

英語の勉強は子どもにとって遊びの時間をつぶしてでも優先する用事ではありません。(子どもにとっては遊びも重要な学びの時間です。)一方で、英語は触れる時間が多ければ多いほど上達するのは確かです。

その点、田中さんのように英語学習を幼稚園という子どもの生活の一部に組みこんでしまえば、塾代が高いという問題以外は解決します。(ネイティブ教師などの英語教育を充実させる分、普通の幼稚園よりも保育料が高くなりやすくなっています。)

もしお金に余裕があれば、プレインターナショナルスクールに通わせるのもおすすめだという声も多数聞かれました。プレインターナショナルスクールとは在日外国人の子どもの為の幼稚園で、費用は高いですが日本人でも保護者の英語力が十分であれば入園させられます。

幼児期から本格的に英語教育を受けさせたい方は以下の点も考慮してみてください。

  • 週3回以上、できれば5回以上本物の英語でやりとりする機会を設ける
  • 生活の一部に組み込む(プレインターナショナルスクールなど)
  • 家庭でも英語を喋る

英語教育は必要ない?

2.5児の母さん(40代女性) /長女(高2)・長男(小6)・次女(小3)

幼児期に英語教育は要らない。
我が家には、3人の子供がおりますが、誰一人として英語を習わせてはいません。
理由は「子供が小さいうちは、英語教育よりも、子供と一緒に遊んであげる事が大切」だと思っているからです。

三才といえば、はっきり言って日本語もまだまだで、言いたいことがわからず聞き直すこともありました。
これからいろんな経験をして、いろんな言葉を覚えていく時期です。コミニュケーションとして一緒に歌を歌ったり、絵本の読み聞かせをしてあげられればと思います。

また我が子の通っていた幼稚園では、月に何度か先生により機械を使っての英語遊びがあり、ネイティブの英語の先生が来て、ゲームなどしていました(特に幼稚園の先生が、意味を訳したり、指導をすると言うことはありませんでした)。この遊びがあった日は、ゲームの時に歌ってた歌を歌ったりしてましたが、日常的に英語を話すと言うことはありませんでした。

英語を覚えると言っても、本人がやる気にならなければ何も身につかないと思います。
もしやるのだとしたら、本人にその意思があるのか、続けられるのかです。

幼児への英語教育に肯定的な意見が多い一方、上記のように英語教育は幼児期には必要ないという意見もありました。

調べてみると「今でしょ!」で有名な林修先生もテレビ番組内(TBS系「林先生が驚く初耳学!」)にて「幼児に英語教育は不要」という意見を述べられているようです。林修先生が「不要」と言った背景には「数学(論理的思考)や国語(読解力)のほうが重要であり、英語の優先順位は低い」という考えがあるようです。

確かに英語の勉強ばかりに時間を取り、数学(論理的思考)や国語(読解力)の勉強が疎かになるのであれば、林修先生のおっしゃることも納得です。
回答者様のように、幼児期には英語以上に大切な事があるという考え方は、英語教育に迷っている皆さんにとっては安心感のあるアドバイスではないでしょうか?

その他、英語は翻訳技術の向上で、重要スキル出なくなるという意見も見られました。
Google翻訳の精度は近年飛躍的に上がり、子どもが社会に出て活躍するようになる20年後には翻訳でニュアンスまで伝えられるようになっているという期待感を持っている方も少なくないでしょう。
ビジネスでも問題なく意思疎通ができる程度に翻訳技術が発達すれば、今ほど日英バイリンガルが重宝されなくなるのは確かだと考えられます。

こういった背景から「英語の幼児教育は不要」と判断をするのも1つの選択です。

まとめ:英語教育は親の覚悟次第!

今回、紹介した意見は3つです。

大人になってから英語を勉強してペラペラになる人も沢山いますので、どれが正解ということはありませんが、①、②を選択する場合、皆さん自身がどれだけ子どもの英語教育に時間や労力をかけてあげれるかが影響すると考えられます。

「どんな子供に育ってほしいのか?」
「皆さん自身が英語に対してどのくらいの熱意を持っているか?」

を今一度考え、子どもの英語教育方針を決めてみてはいかがでしょうか?

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