娘は今、1歳で毎日21時ごろに寝かしつけるようにしていますが、子どもを寝かしつけにかなり苦労しています。仕事から帰宅後、ご飯を作ってお風呂に入れて21時までに寝かせるのはかなりつらいです。
知り合いは「寝ないときは23時頃まで様子を見てから寝かせる」と言っていますが、子どもの体や脳の発達に影響がないか心配です。皆さんは何時頃に寝かしつけをしていましたか?
(1歳女の子の母親より)
上記質問についてHowKids編集部でベテランのパパママにアンケートを実施したところ多くの意見が集まりました。アンケートの意見を大きく分けると以下の3つに分類されます。
早速上記3パターンについて、HowKids編集部が厳選したパパママのベストアンサーを紹介します。
先輩パパママの成功体験を参考にご家庭やお子さんに合った寝かしつけの時間を是非見つけてください!
今のままでいい(21時頃)
夕食の時間や朝起きる時間にもよるでしょうが、どちらにしても21時頃が良いと思います。理由としては寝る時間を変化させると子供の体調にも影響しますし、寝かしつける親の生活にも影響するからです。毎日21時頃に寝ると子供に習慣づかせておくとどちらの問題も解決できます。
自分の子供の時は21時とはっきり決めていない時があり親の都合で寝かせていた時がありました。遅く寝かすと翌日の生活に影響していたようで保育園から何時に寝ているのか聞かれたことがありました。それ以後は20時から21時頃には寝させるようにしました。
小さい子供に関しては23時ごろに寝かせるとの話は聞いたことがありません。大体21時頃に寝かせているように思います。情報元ははっきりしませんが私の子供が小さい頃は22時から次の日の2時ごろまでが睡眠のゴールデンタイムとの情報がありそれを気にしていました。今は睡眠のゴールデンタイムには個人差があると聞いています。又睡眠と成長にはそれなりに関係があると聞き、子供の睡眠時間が短くならないよう気を付けていました。
「さとうさん」同様に「今のままでいい(21時頃)」という意見が最も多く見られましたが、理由は以下の2つです。
- 仕事をしながら21時より早く寝かしつけることは難しい。(早寝をさせるには親御さんの生活に影響が出てしまう)
- 寝る時間を決めず、毎日違う時間に寝かせると子どもの発育や情緒に影響が出てしまう。
共働きの方は、1つめの理由に共感する方が多いのではないでしょうか?
実際以下のようなスケジュールの方が多く、お迎え後は息つく暇がないほどの忙しさになります。
19:00 退勤
19:20 お迎え
19:30 帰宅
19:40 夕食の支度
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現実的な理由から21時で良いという考えになっているのですね。中には就寝時間を早くするために以下のような工夫をされている方もいらっしゃいましたので参考にしてみてください。
・風呂…シャワーだけにする。汚れていなければタオルで身体を拭くだけにする。
2つめの理由(子どもの成長や情緒に影響が出てしまう)については科学的な観点で理由を見てみましょう。
実際に様々な研究で、乳幼児期の就床時刻や睡眠時間、生活リズムの不規則性が神経発達や実行機能、問題行動(恐怖、不安、引きこもり、身体的訴えなどの内在化問題や攻撃、非行、多動性、かんしゃく、非応諾性などの外在化問題)、肥満リスクに影響するという報告があります。
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、深い睡眠時に70~80%分泌されます。時刻によって分泌量が決められているわけではなく、寝ついてから約90分ぐらいで訪れる一番深い眠りの時に最も多く分泌されるのです。記憶にかかわる脳の海馬は、睡眠時間が長い子どものほうが大きいという研究結果を2012年に東北大学は発表しています。
成長ホルモンの分泌を気にしすぎて、早く寝かせようとプレッシャーを感じる必要はありませんが、子どもが深く寝入る事ができるよう生活習慣を整え、毎日同じリズムで寝ることが出来るよう環境を作っていくことを心がけましょう。
参考:https://ananweb.jp/news/247926/
21時より早い方がいい
まだお子さんが1歳ならやはり少しでも時間は早い方が良いのではないかと思います。と言うのも小さなお子さんの場合、まだ夜中に起きてしまったり泣き出してしまったりと言う事も有るからです。さすがに23時では遅すぎるのではないでしょうか。
高校生くらいならともかくも1歳の子なのでしっかり寝かせてあげないとこれからの成長にも影響が出て来ると思うし、あまり寝る時間が遅すぎると翌日お子さんの態度にも影響が出て来ると思うからです。やはりしっかり寝ているのと寝ていないのとでは翌日疲れてしまって暴れたりと言う事にも関係すると思うからです。うちの場合、5時頃食事を済ませ、7時頃にはもうパジャマで歯磨きを済ませ、読み聞かせをしてから寝かしつけを始めていました。ただ、なかなか寝付いてくれないというのは凄く問題でした。早い時には8時頃には眠ってくれていましたが、いくら寝かしつけをしていても眠ってくれないとか、ぐずってしまったりとかで9時頃になってしまう事もしばしばでした。
やっとしっかりと眠っていると思ってベッドに降ろそうと思うと、直ぐに気が付いてしまってまた寝かしつけのやり直し、何て事もしばしばでした。なかなか思っているようには行かないですね。今うちの子は3歳ですが、普通にベッドで8時半頃には眠ってくれるようになりました。物音がしたりとか以外は普通に眠ってくれるのですが、たまに音がしたとか、目が覚めてしまって起きてしまう事も有りますが、大抵同じ時間には眠ってくれています。
早めに寝かせる事でやはり翌日眠くてぐずってしまったりと言う事も無く済んでいます。なかなかお仕事をされていたりすると時間的な余裕もないので大変だと思います。ただやはり出来るだけ9時頃までには眠ってもらえる環境が作れたらお子さんにとっては一番いいのかな、と思います。早く寝たからと言って身長が変わるという事は無いと思いますが、子供は眠っている間に背が伸びると何かの本に書いて有ったのを見た記憶が有ります。それに、やはり遅く眠らせていると体が疲れてしまって体調が弱り、風や病気になり易くなってしまうのは本当だと思います。
なので無理をなさらないように出来るだけ早めに寝かせてあげる事が出来れば、遅くても9時頃までには寝かせてあげられれば一番お子さんにとってベストではないかと思います。
次に多かった意見は、「21時より前に寝かしつける派」です。小さい子どもの場合、一度寝ても夜泣きなどで起きる事も多く寝かしつけるまでにも時間がかかる為できる限り早く寝かしつける方が良いと考える方が多いようです。
子どもの推奨睡眠時間と自分の生活リズムから寝かしつけの時間を考えてみましょう。
子どもの推奨睡眠時間がアメリカ国立睡眠財団により公表されているのでご紹介します。
- 生後1日目から3カ月 14〜17時間
- 4カ月から11カ月 12〜15時間
- 1歳から2歳 11〜14時間
- 3歳から5歳 11〜13時間
- 6歳から13歳 9〜13時間
年齢別の適切な睡眠時間から1歳ごろの子どもは、1日のほとんどを睡眠時間に費やしていることが分かります。14時間の睡眠をとる場合、朝8時に起床してお昼寝を2時間とするならば夜の8時には寝かしつける必要があるわけです。
あくまでも、アメリカの推奨睡眠時間ですが「寝る子は育つ」という言葉が日本にもある通り睡眠時間が長ければ子どもは体も心も健やかに育ちます。
時間に余裕をもって家事を行えるご家庭は、アメリカの推奨睡眠時間を参考に長い睡眠時間がとれるよう早く寝かしつけることをおすすめします。
21時より遅くていい
保育園でお昼寝をしている様なら、21時頃はもしかすると、まだ眠たくないのかもしれません。
1日24時間ある中で、合計した睡眠時間が極端に少なくない限りは、21時より遅くなっても良いと思います。私はもうすぐ3歳になる男の子と生後3ヶ月の女の子のママです。息子は1歳児クラスから保育園に入園しました。0歳児の頃は、20時〜21時頃に寝ていましたが、保育園に通い慣れてくると、寝る時間は22時頃になりました。こんなに遅くて大丈夫なのかと心配になっていた時に保護者会があり、そこで「寝かしつけはどうしてますか?」という質問がありました。「お部屋を真っ暗にしてかくれんぼをしていると眠ってくれる」「耳かきをしてると眠る」など家庭それぞれのやり方がある中、3人目を育てるママが「うちは23時過ぎちゃうなー」と茶目っ気たっぷりに話し、その発言に同じく3人目を育てているママたちはとても共感していました。これにベテランの保育士さんも「上にきょうだいがいると、どうしても遅くなっちゃうよね。できれば22時頃までには眠りたいところ。あとは保育園のお昼寝でしっかり寝てるから大丈夫」とおっしゃっていました。これを聞いて、その当時は息子ひとりしかいなかったので、何でも一生懸命、不安を拭うために調べたり心配したりしながら日々をこなしていましたが、もう少し肩の力を抜いてもいいのかなと思えるようになりました。
それから約1年、眠る時間は大体22時〜23時頃になり、起きるのは7時〜8時頃です。ちなみに保育園では大体2時間程お昼寝をしているようです。息子の体型は成長曲線のど真ん中を推移し、風邪も保育園からもらってきますが、重症化することなく回復をしています。2歳8ヶ月頃からひらがなを覚え、今はカタカナを習得中です。絵本の内容を暗記し、覚えているところを息子が読んだりもしています。私の友達の子どもは、夫婦の仕事柄、20時前には寝て朝5時頃起きる生活をしているそうですが、4歳の男の子は身長がなかなか伸びないそうです。しかしながら身長は低くても食欲もりもり、元気に育っています。子育ては正解がないとよく言いますし、大きくなって分かること、後悔も出てくるんだと思います。私もまだまだ新米ママなので日々試行錯誤、悩んでは周りに相談し、パパにも頼りながらなんとか日々を過ごしています。「〜しなきゃ」と思うこと、たくさん出てくるかもしれません。でも、子どもと過ごす時間、子どもを見て、子どもにとっての正解かもしれないことを模索していくしかないのかなと、最近は思っています。
早くないと子どもの成長に悪いと心配されている親御さんは、お昼寝も睡眠時間に含まれていると考え21時以降に寝かしつけても大丈夫と少し肩の力を抜いて就寝までの時間を過ごされる事をおすすめします。
「21時より遅く寝かせても良い派」の意見は、保育園へ子どもを通わせている親御さんから多くいただきました。保育園へ通っている子どもはお昼寝をすることが多く、お昼寝の時間を足して1日の合計睡眠時間が十分にとれていれば良いと考える方が多いようです。
実際、保育園でお昼寝をすることで就寝時間が遅くなった子どもも多くkeibiiiさんのようにご心配される親御さんもいます。
ここで重要になるのは子どもの睡眠時間とは、夜に寝ている時間だけではないという事です。アメリカ国立睡眠財団により公表された1歳ごろの適切な睡眠時間は 11〜14時間になるので保育園でのお昼寝時間が仮に2時間なら9時間~12時間夜に寝れば睡眠不足ではないという事になります。
また、お昼寝をすることで就寝時間に眠くない子どももいます。その際、早く寝かせなければと親御さんがイライラすると感情が子どもへ伝わり夜泣きなどの原因になります。
夜泣きなどで夜に何度も起きてしまうことで、成長ホルモンの分泌の妨げにもなります。質の良い睡眠をとるためにも、寝かしつけの際は親御さんがイライラしない事も重要です。
子どもの健全な成長のために、親御さんがゆったりとした気持ちで子どもを寝かしつけてあげられるよう心がけましょう。
まとめ:良質な睡眠のために就寝までの過ごし方を考えよう!
今回紹介したベストアンサーはどれも、説得力のあるものです。ここでもう一度、紹介した3つのパターンを見ていきましょう。
3つの意見を参考に、下記のように順を追って考えていくことでご家庭のスタイルに合った就寝時間を見つけることができます。
- 合計時間で何時間寝かせたいか
- 家事に方を付けて寝かしつけの準備に入れるのがどのくらいか試算
- 理想とされる21時前に寝かせられなくても心配しないでお昼寝の時間も入れて考える
是非、ご家庭に合った就寝時間を見つけてくださいね。