まだ間に合う?IQにも好影響を与える絶対音感の訓練方法!

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音楽が好きな親御さんの中には、どうにかしてお子さんに「絶対音感」を身につけてほしいと考えている方もいるのではないでしょうか?一方で「絶対音感は先天的な能力だから」と最初から諦めている親御さんもいるかもしれません。

音楽が好きなみなさんにとっては子育ての場面でも「絶対音感」について下記のような疑問を持っていると思います。

  • 絶対音感を持っていることのメリットは?
  • 絶対音感は後天的に身につけられるの?
  • 絶対音感のトレーニング法は?

本記事では、絶対音感について詳しく知っていただくため、以下の流れで解説します。

こちらの記事を最後まで読んでいただければ、絶対音感の特徴やメリットがわかるほか、お子さまにさせてあげる訓練方法まで分かります。

ぜひ、最後までお読みいただき、お子さんの教育にお役立てください!

そもそも絶対音感を正しく知っていますか?

特殊能力として有名な「絶対音感」ですが、皆さんはどんな能力か正しくご存知でしょうか?ここでは誤解の多い絶対音感の特徴や利点を紹介していきます。

絶対音感とは

絶対音感とは、ある音を聴いただけで、他の音と比べなくても音名が瞬時にわかる能力のことです。ピアノなどの楽器に限らず、たとえばドアをノックする音や他人の足音など、日常的に聴こえてくる音がすべて「ド」や「ミ」などの音名で聴こえます。

絶対音感があるのは1000人のうち2~5人くらいと言われており、人間に備わる能力の中でも稀な能力として知られています。

相対音感との違い

よく混同されがちな能力に相対音感という能力があります。相対音感とは絶対音感とは違い、基準となる音と聞いた音の高さの違いから聞いた音の音名を当てる能力です。

どういうことか分かりにくい!という方は、下図をご覧ください。

  • Aさんは、①の鉛筆を見ただけで15cmと「絶対的に長さが分かった」
  • Bさんは、比較対象として②の鉛筆は5cmであると聞かされて初めて①は15cmと「相対的に長さが分かった」

これと同じ現象が音で起こるのが絶対音感と相対音感の違いです。
相対音感を持つ人の中には、基準となる音だけを覚えていてそれとの比較で音の名前を答えられる人もいます。このような人は一見、単発で聞いただけで音が答えられる絶対音感の持ち主のようにも見えるので、絶対音感と相対音感は混同されやすくなってしまうのです。

ちなみに、相対音感は年齢に関係なく比較的簡単に身につけられるため、音楽に関わるプロには相対音感を持っている方が多数いらっしゃいます。

絶対音感の利点

非常に稀な能力と言われる絶対音感を持つと一体どのような利点があるのか気になりますよね。ここでは具体的な利点を紹介していきましょう。

耳コピーができる

絶対音感があると、耳コピーによって楽譜がなくても聴いた音を再現できます

たとえば、お母さんがキッチンで鼻歌を歌っているとしましょう。絶対音感のある子どもは鼻歌を耳コピーして頭の中で楽譜に転換させ、ピアノで弾くことができるのです。

ちなみに「音楽のセンスが高い」というのは、楽譜作成能力の高さによって作曲効率があがり、いい曲を生み出しやすくなることで説明ができます。絶対音感を持つと、頭に沸いたメロディーを楽譜として保存することが容易になります。そのためトライ&エラー(試行錯誤)がしやすくなり、結果的に効率よくいい曲の制作ができるのです。

いい音楽を生み出す能力が高いというよりも、いい曲を生み出すために試行錯誤するスピードが速くなることで、音楽のセンスが高く見えると考えるとよいでしょう。

IQが上がる

脳科学の研究では絶対音感を持つ人は、持たない人に比べてIQが平均して「10」高いという結果が出ています
IQが高いと記憶力や情報処理能力が高いことを示すので、学力や仕事にも好影響を及ぼす可能性が高いといえるでしょう。
IQに違いが出る理由までは分かっていませんが、IQの高さは絶対音感を持つことの1つのメリットになります。

音楽系の職業につきやすい

絶対音感には、「楽器の習得が早くなる」「伴奏や合奏が得意になる」「チューニングができる」などの傾向もあり、音楽系の職業につきやすくなる利点があります。

歌手や演奏者はもちろん、指揮者や作曲家、楽器の調律など「音楽」に関連する職業に適した希少な能力を持っているのは大きな武器になります。

不協和音に悩まされるデメリットも

絶対音感を持つ人は、普通の人よりも音が鮮明に聞こえるため、複数の合わない音(不協和音)が同時に耳に飛び込んできたときに気持ち悪く感じてしまいます。

絶対音感にも若干の差はありますが、靴音のような生活音まで「音名」で聞き取るほどの強い絶対音感を持つ人には、このようなデメリットも生まれてきます。

耳穴をふさぐ蓋はないので、あらゆる物音を聴いていると不協和音が次々に耳に入ってくるはず。意識的にきれいな音楽を聴くなど、音に対するケアを常にしなければならない点は大きなデメリットとなるかもしれません。

絶対音感は生まれつきの能力?

絶対音感は「生まれつきの能力」と思われがちですが、実際はどうなのでしょうか。ここでは、絶対音感の後天的な習得の可能性について解説します。絶対音感があるかどうかのチェック方法も紹介しますので、参考にしてください。

幼少期であれば身につけられる

絶対音感は大人になってから身につけられる可能性が限りなく「0」に近いので、先天的な能力であると考えている方が多いのですが、実は幼少期に訓練を受けることで身につけることができるのです。

確かに絶対音感を持つ大人の中には遺伝子などの未解明の要因で持つ人もいて、絶対音感のうち80%以上の人が先天性のものです。しかし「江口式絶対音感プログラム(*)」という訓練を導入している音楽スクールでは、訓練を受けた幼少期(3~5歳頃)の生徒のうち9割近い子どもが、絶対音感を身につけているという成果を出しています。

ちなみに3~5歳というのは聴覚が最も発達する時期であるためこの時期を逃すと絶対音感を身につけることは出来ないと考えられています。お子さんに絶対音感の訓練をさせたいと考えている場合は、出来る限り早めに始めるようにしてください。

※江口式絶対音感プログラムについては、こちらをご覧ください。
一音会ミュージックスクールHP「絶対音感トレーニングレッスン」

自宅でできる訓練方法

ここでは成功率約9割という高い成功率をたたき出している「江口式絶対音感プログラム」を家庭で実施可能な形に変えてご紹介します。

手順

  1. 色のついた旗を使って和音の響きを覚える(赤=ドミソなど)。
  2. 最小14の和音を覚える(白鍵盤9個&黒鍵盤5個※黒鍵盤が覚えらない場合は15個まで増やす)。
  3. 和音を覚えたら単音に分けて覚える。

この訓練方法で気を付けてほしいポイントは下記の4点です。

  1. 毎日繰り返し訓練する。
  2. 和音の色を間違えたら、覚えていない和音を繰り返し聞かせておく
  3. 1日の目安は1回2~3分の4~5セット。
  4. 次のセットまで最低30分以上時間を空ける。

実際の訓練風景を見たい方は下記の動画を参考に実施してください。

絶対音感を身につけるためには、遅くとも5歳までに始め、9歳になるまで続けることも重要です。さらには、相対音感がついてからでは絶対音感が身につかないため、このトレーニングを始める前に相対音感を持っているかのチェックだけはしておくようにしましょう。

相対音感のチェックは下記のサイトで出来ます。
↓↓↓
△相対音感テスト▼

絶対音感のトレーニングスクール

音楽スクールに通う余裕のある方は、スクールに通うことをおすすめします。絶対音感の訓練は一般家庭でも出来ますが、時間や手間がかかるので継続するには親御さんの忍耐力も試されます。

そんな時は絶対音感トレーニングのコースを実施している音楽スクールの通学を検討してみてください。今回はおすすめのトレーニングスクールを2つ紹介します。

  • 一音会ミュージックスクール
    東京豊島区池袋・椎名町にある音楽教室です。「江口式絶対音感プログラム」を実践しています。
  • 小林音楽教室
    合唱からチェロやギターなどの楽器まで様々な音楽を教える教室です。東京に4校あるので東京在住の方におすすめです。
  • かすみミュージックスクール
    個別授業が特徴の絶対音感トレーニングを提供している、愛知県のピアノ教室です。

絶対音感トレーニングを実施しているスクールの数は少なく、都市部に集中しているのでそれ以外の地域に暮らしている方は通学が厳しくなります。そこで今回はインターネットで訓練を受けられるスクールも2つ紹介します。

ぜひ、資料請求や体験レッスンなどをしてみて、お子さんに合ったスクールを選んでくださいね。

まとめ:絶対音感は3~5歳までの訓練で習得可能!

絶対音感は、聴いた音を瞬時に判別できる特別な能力です。相対音感と違い、聴き比べのために別の音を必要とせず、たった1つの単音や和音だけで音の名前や高さが判別できます。

絶対音感を持っている事で得られる利点をもう一度確認しておきましょう。

このようなメリットがたくさんあり子どもの選択肢を広げる絶対音感は3~5歳の間に訓練する事で身につけられます。音楽が好きな親御さんの中には、お子さんにその能力をつけさせたいと思う方も多いでしょう。

しかし一番大事なのは、お子さんが音楽を好きか絶対音感トレーニングを楽しんでやっているかという点です。あくまでもお子さんにとって絶対音感が重要だと感じた場合にのみ、音楽スクールに通ったり自宅で訓練を始めるようにしましょう。

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